フリービット会長・石田宏樹のパーソナルブログ

石田宏樹 / Atsuki Ishida
フリービット代表取締役会長
トーンモバイル代表取締役社長
Profile

QRコード

Mobile A's BIT WORKs

Bit Tweeting

お気づきの点がございましたら
こちらへご連絡ください。

New Feature(このブログの新機能)

Ubiq Photo
画像スライドショーアクセサリ。
アーキテクチャーとしては、
・「あちら側」の写真は、Blogサーバに保存
・「こちら側」の写真は、Emotion Linkを使って自分のPC(こちら側)に保存

Semantic Search
一文字入れる毎に検索を行う「インクリメントサーチ」。
メモリ上に簡易データベースを構築し、100m secで瞬時にブログコンテンツを探し出します。

Sense to Live
リンク先のページを先回りしてサムネール表示。快適な閲覧をお楽しみいただけます。


A's Link(関連サイト)


トラックバック


RSS

  • XML


Semantic Search

LAST REBUILD 2015.12.18
717 ENTRIES

第2話 無料プロバイダーブームについて思うこと

2000.04.13 12:00 PM

Share
石田宏樹写真
ベンチャー立ち上げに奔走する石田氏の日常を同時進行レポート!

こんにちは,石田です。ここに来て相次いで無料プロバイダーが発表されています。第2話から早速ベンチャー起業に向けた奮闘ぶりをお伝えするところですが,今回は,回線のクオリティ=顧客満足度を最重視する立場から,“無料プロバイダーブーム”についてコメントしておきたいと思います。

無料プロバイダーブームについて思うこと

 相次いで無料のプロバイダー(ISP)が発表されているが,僕の目から見てこの現象は明らかに「歴史は繰り返す」という状態に思えてならない。一見ISP業界は参入が簡単に見えるため,このような現象が発生しやすい。日本の新規ISPの参入ラッシュは今回で2回目だ。

 第1次は「ベッコアメショック」が起こった1995年ごろ。ベンチャーのベッコアメ・インターネットが低価格・定額路線を打ち出し空前のユーザー数を獲得した事をきっかけに,雨後のたけのこのような低価格ISPの市場参入が発生した。結果としてその数は2000を超え,ブームは最高潮に達した。インターネット雑誌にも「プロバイダースタートキット」なるものの広告も登場するほどだった。しかしそれらの多くは約3年の間に淘汰されてしまった。この業界は戦略,技術,経営力(資金力)が密接にかみ合って初めて成長できる産業なのだ。ワンアイデアのみの参入で勝ち残っていくことは不可能に近い。

 第2次が,「インターQショック」とも言えるものであろう。今度は“株”である。インターQが公開を成功させ高値を記録したことから,様々な業種の人たちがISP,およびIT関連事業に再び興味をもった。その時期に大きくニュースとして取り扱われていた海外の無料ISPと事業戦略を結び付け,「無料であればユーザーが取れる」と簡単に考えて,事業計画を作成,資金調達して参入しているように見える。

 今回はうまくいけば株式市場からの莫大な資金調達が望めるため,資金力によって淘汰の波を乗り越えられる可能性は存在しているが,かなり難しいことは確かだ。「無料ISP」を提供することと,「本当に使える(われる)無料ISP」を提供することはコスト的にまったく異なるのだ。

 後者を広告収入だけで提供するためには,現在広告収入のトップを走っている「ヤフージャパン」の数倍の広告収入が必要になる。日本の広告予算のGNP比の広告予算はほぼ決まっている。また現在はその予算の中での,テレビ,ラジオ,新聞,雑誌という各メディアごとの割合もほとんど変化がない。「パイを食い合う」しかない業界で,広告のみをベースとした無料ISPモデルが成り立つだろうか。また,現在のような「誰でもアカウントが取れる」ことがウリの無料ISPで,会員がどれだけ広告を見てモノを買うだろうか。疑問な点が多い。

 無料ISPは,インターネットの裾野を広げる上で非常に重要な存在であることは疑いようのない事実だ。Eコマースの発展のためにも,新しいコミュニケーションスタイルの発展のためにも,また「デジタル・デバイド」を防ぐ意味でも,無料ISPは必要な存在であると信じている。しかし,ISPという公共性の高いインフラを担う企業が最も考えないといけない点は「サービスの永続性」である。自分の大切なインターネット環境が突然使えなくなるといったことはあってはならない。

 すべてのネットワークコストを知る身からすると,“使える”無料サービスを提供する手法は確かに存在している。が,現在発表されている無料ISPでこの手法を採用しているところはない。「サービスの永続性」を保証できる無料ISPのスキームを発掘して事業化する...これが日本で求められていることだと思う。

 さて、この業界がどのように動いていくか? 既存の有料ISPも「有料である意味」を明確に打ち出す必要に迫られるだろう。今後の動向がとても楽しみである。


ダイアリー

4月6日(木)
 今日は忙しい。まずオフィスに出社すると,某無料プロバイダー(ISP)に関しての詳細資料と問い合わせが届く。意見を聞きたいとのこと。詳細に見てみたが,まさに「神風戦略」。その後,某証券会社の方々とミーティング。そのまま,外資系通信会社にてミーティング。オフィスに戻って資本政策に関してのミーティング。ミーティング三昧。

4月7日(金)
 スタッフも事業立上げの疲れが出てきていたので,今週は金曜日から3連休にする。来週からの「ロケットダッシュ」への備え。新事業への出資内容が決定。ひと安心。ファーストラウンドの資金調達準備が完了。後はフルスロットルでがんばる!週末は藤沢宅で過ごすために,電車でのんびり移動。桜がきれいな季節だね。こんなに桜がきれいだと思ったのは何年ぶりだろうか。

4月9日(日)
 藤沢にて「トイ・ストーリー2」を見る。試写会で見ていたが,試写会版は「NG集」がなかったので,もう一度見る。今回は吹き替え版だったので少し雰囲気が違った。夜,開発中の新しいソフトウエアの名前を熟考。いい名前が浮かぶ。関連性もいい!その後,藤沢で購入してきたDTS版のアルマゲドンのDVDを見る。やっぱり音がスゴイ!

4月10日(月)
 出社するとe-oneが届いていた。早速セットアップ。結構いいマシンだね。コンパクトで使いやすい。セットアップ後,新事業のプランの詳細を練る。なかなかいい感じ。夕方,某氏が来社。全体のビジュアルイメージに関しての打ち合わせ。すばらしいね!家に帰ると宅配BOXにソニーからの届け物が!! 奴がやってきた! AIBOだ!!

2000.04.13 12:00 PM||






Copyright © Atsuki Ishida. All Rights Reserved.