フリービット会長・石田宏樹のパーソナルブログ

石田宏樹 / Atsuki Ishida
フリービット代表取締役会長
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第159話 2003年を振り返って(長文)

2003.12.26 12:00 PM

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2003年最後の納会にて

2003年の連載も今回で最後となる。また,この連載自体も来年頭から形を変えてのスタートとなる。

 ・コラム  「ビットの手ざわり」というタイトルで日経ネットナビ本誌にて連載

 ・日記+ショートメッセージ フリービットサイトにて継続連載
                  (2004年1月第3週より連載開始)

コラムは本誌掲載を行って,より多くの人に読んで頂きたいという渡辺編集長の希望もあって,次回から上記のような形となる。実際分量は増えてしまうが,文筆は早いほうなので,しっかりとメッセージを伝えるために頑張っていきたいと思っている。

「ベンチャー立ち上げ日記」はフリービット,そして僕自身の成長のその時々のスナップショットであり,それらのスナップショットのつながりが,僕たちが歩んできた3年間の「トラックレコード」となってくれた。毎日日記を書き続けることは相当の労力を要したが「継続は力なり」という言葉を本当に実感することができた。

2004年は,新たな気持ちで「ちがうかたち」の日記の連載を始めていきたいと思う。引き続き,ご愛読をよろしくお願いいたします。

さて,では本題へ。


1.2003年を振り返って

昨年の日記にて,2003年に迎えるであろうインターネットインフラのムーブメントとして以下の2つを挙げた。

・ブロードバンド普及のボトルネックとして電力問題があがる

・ユビキタス前夜を迎える

まず,電力問題としては実際に原発停止による電力問題が発生。インターネット(ブロードバンド)だけでなく社会問題へとなった。各通信事業者も電力関係の再点検を行って,安全宣言を出すような事態となった。CPUの処理能力が上がって行くにつれて電力問題を超えられるかどうかが常に深刻な問題になると思われる。PCだけでなく「デジタル家電」といわれるものはスタンバイモードでかなり多く通電しているものも増えてきている。等差級数的にしか供給量を増加できない電力問題は,本当にこれからの社会の進化に影響を与える重要な問題だと思われる。料金的にも,ブロードバンドになった今,唯一「従量制」を残す部分となっている。CPUの処理速度が上がり消費電力に抜本的な解決がなされない場合は,この部分でも問題になる可能性が大きいと思われた。

ユビキタス前夜を迎える という件に関してはFBも大きく貢献できたと思う。Feel6テクノロジーの開発と,その技術を使った実証実験を活発に利用して,日本の多くのISPで今すぐにユビキタス化のための基礎的インフラであるIPv6を具体的に使える環境を提案することが出来た。

この環境を使って,SONY,SONYエリクソンのCE機器実証実験や,日本テレコムのChiervoなどのソフトウェア実験が行われた。また,FB自体でも携帯からPCへのアクセス環境を実現するなどの,活発な提案を行い高い評価をいただくことが出来た。この成果に関して,世界に対して3回も発表する機会を得,多くのコネクションを作ることが出来た。

FBと自分の2003年を振り返ってみると,

1月 地域IP網県間接続への意見書提出
   →方針を歓迎しつつも,更なる開放を要求。独自の意見が,メディアにも多く取り上げられる。

3月 Feel6 Farm開始
   →Feel6テクノロジーを利用した,大規模実証実験を開始。最終的に約80社のISPの参加を得る。

   VoIPサービス「YourNet Phone」の開始
   →提供社数ベースでは大きなグループを結成

4月 第三期決算,売り上げ30億達成(前年比200%)下期黒字化を実現。

   Docomo AOLとの提携

   Feel6にてユビキタスアプリケーションの提携

   SONY CoCoon CSV-P500発売

5月 「Madrid 2003 Global IPv6 Summit」で「Feel6 Farm」を発表
   多くの反響を得る

6月 MacのIPv6化を実現できるソフトウェアを発表

7月 ソニー,ソニーエリクソンとCE機器の実証実験

8月 新渋谷宅へ引越し
   インプリメンテーションライフスタイル(ITのある空間)の研究を開始

10月 OfficeOne IPビジネスホン発表
    →IPv6を電話に利用

    ISP Convention2003開催 190パートナーを獲得

11月 新組織体制

    CEO,COO,Co-COO,CFO体制に。技術部隊とR&Dを切り離し

    IPコールセンターを発表

    SONY CoCoon EX9/11発売

12月 ユニファイドメッセージサービス「FAVO」発表

昨年末にお話したとおり,黒字化によって「企業存続の権利」を得,「競争に勝つとは時間を稼ぐことが出来たにすぎない」という精神を貫いた1年であった。1年を総括してみると,

・ユビキタス化の準備

 IPv6,非PC機器のネットワーク化の開発とノウハウ吸収

・新ビジネスの立ち上げ

 YourNet Phone,IP ビジネスホン,IP コールセンター,FAVOなど新サービスの立ち上げ

オープンな技術を利用しながらも,独自技術をしっかりと組み込んだ,新しい提案を着実に行っていくことが出来たと思う。

経営戦略的には,

・徹底した既存ビジネスの成長促進

・次のビジネスの準備

という2面を平行して行う必要があった。既存のビジネスはDoCoMo AOLのようなナショナルブランドのパートナーとの協業を始めさせていただくことが出来,順調な足跡を残すことが出来た。また「稼いだ時間」を使って,新しい市場向けのサービス群も無事開発することが出来た。SONYとも,CoCoonシリーズ,スゴ録シリーズのネットワーク分野において大きな貢献が出来たと自負している。そういう意味では昨年設定した「勝負の年」ということを肝に銘じて,断固たる姿勢でその方針を貫くことが出来た事については大変満足をしている。


2.2004年に思うこと

2004年のインターネットのキーワードの以下のポイントだと思われる。

・「Semantic化」の流れが生まれる
 インターネットは1994〜2003年の「ブロードバンド化」,そして2003年が元年といわれている「ユビキタス化」,そしてそれらが組み合わさって,「Semantic化」を迎えてくると思われる。情報の意味をコンピューターが理解し,さらに「ヒトがヒトらしく」生活できるインフラと変わっていくだろう。2004年はその第一歩が生まれてくると思う。当初は,ポジティブ要素ではなくネガティブ要素の排除ということで,Semantic技術が使われるようになると思われる。

・「メッセージ」システムの変化
 電子メール,携帯メール,インスタントメッセンジャー,FAXなどなどメッセージは多岐に渡っている。これらのシステムが抜本的に変化していくと思われる。

・定額制パケット料金携帯の登場
 auの定額制携帯(CDMA 1X WIN)や,FOMAなどのパケット料金の引き下げによって, 携帯向けサービスは抜本的な変化が出てくるだろう。現在は,動画配信などにしか興味は向いていないが,実は「時間節約型」アプリケーションに解があるのではないかと思われる。先のメッセージシステムの変化とも組み合わさって新しい動きが出てくると思われる。

・インターネットのパーソナル化
 ユビキタスを推進していく上で,インターネットの接続方式自体がもっとパーソナル化されると思われる。

・「自律ノード」としてのコンピューター
 「クライアント」でもなく「サーバ」でもなく,その両方を持つような「自律ノード」としてのパソコンや,デジタル家電が多く生まれるだろう。これらをどう「デザイン」していくのかが大きなチャレンジになる。

FBとしても,これらのムーブメントにしっかりと対応しながら,日々のアクションアイテムをクリアしていきたいと思っている。2004年は「まとめの年」としていきたい。2003年もご愛読ありがとうございました!


第128話 2002年を振り返って
第83話 2001年を振り返って(長文)
第35話 2000年を振り返って(長編)

ダイアリー

12月8日(月)
ぐっすりと眠って早めに起床。逗子にて念願のインフルエンザの予防接種を受ける。今日は安静にしておくように言われる。部屋で少し睡眠を取り,大家さん宅で昼食を頂いてから渋谷に向けて出発。車内ではロードマップの作成。渋谷宅に到着後,いくつかデスクワークをこなす。出社して,某プレゼンテーション向けのデモの議論。面白いアプリケーションが出来そうだ。夜は,「倖多」にて夕食。

12月9日(火)
午前中は技術検証をひたすら行う。新しい技術を試してみる。午後からは某証券会社とのミーティング。夕方,IP ビジネスホンに関して打ち合わせ,方向性をシェアする。夜は,1人でコンビニディナー。。。

12月10日(水)
午前中は戦略ロードマップの作成。出社後,田中COOとIP ビジネスホンに関しての打ち合わせ。それからSONYにて定例ミーティング。夕方からWindows Media Center Editionの検証。まだまだ荒削りだけど,伸びそうな存在。その後は,部屋のデザインに関しての打ち合わせ。21:00より「リストランテ寺崎」にてソリューション営業チームと会食。これからの方向性などについてしっかりと話し合う。ワインは自腹で持ち込み。一度オフィスに戻って技術案件に関して議論。山崎技術部長と某案件を相談。

12月11日(木)
午前中は,戦略メモの作成。後はいくつか財務資料を見る。午後から,日経ネットナビ取材。15:00より月次取締役会。今日から新しいスタイルになる。18:00より三ヶ月面談1件。19:30より某社常務とお食事会。とても楽しい会になり,本当に盛り上がる。これから面白くなりそうだ。

12月12日(金)
12:00より役員昼食会。以前から議論していた「社員心得」の原案が出来る。その後,SONY案件の某ミーティング。15:00よりSFC(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)で行うプレゼンの内容に関してのヒアリング。16:00,i-wareの新バージョンをチェック。20:00よりスタッフの送別会に参加。ずっと長くやってきたスタッフなので感慨もひとしお。「卒業」という言葉がぴったりの会となった。新しいキャリアパスに向かって頑張って欲しい。

12月13日(土)
のんびりとした休み。午前中はひたすら読書。午後から,新宿へ出てパソコンのパーツを購入したり,映画を見たり,近くを散策したりして時間を過ごす。頭を切り替えて夜はPSXの検証。「ポストVHS」を意識して,かなり独自性の強い商品だと思った。よく出来ている。

12月15日(月)
午前中は,週末の宿題を終わらせる。先週末にしっかりと確認していなかったので,後から後からたくさん課題が出てきてびっくり。何とか終わらせる。出社後はバタバタしたミーティング3件。夜は,某ISPの方々と代官山でお食事会。面白い展開になりそうだ。帰宅後小幡室長がやってきて,資料の打ち合わせ1件。その後は,技術案件に関しての思考を深める。

12月16日(火)
6:00起床でいくつかサイトを読み込む。少し情報収集がおろそかになっていたので,一気に把握。9:00出井会長宅にてi-wareの新バージョンの説明。大変満足いただく。10:00より池尻某社にてミーティング。じっくりと話し合い,フェアな結果を出すことが出来た。オフィスに戻って12:00より某ミーティングの事前準備の会。14:00よりSFCでのプレゼンのヒアリング。15:00より経営会議。新しい体制になったが,少し会が冗長だった。20:00より西麻布「FishBank」にてお食事。かなりコンセプチャルな話になる。

12月17日(水)
朝一番でOfficeOne IP ビジネスホンサービスインの決起集会に参加。激励する。その後人事担当者との打ち合わせ。13:00よりSONYクリエイティブセンターと某案件に関しての打ち合わせ。続いて田中さんと月次売り上げに関しての打ち合わせ。14:00R&Dチームの合宿のアジェンダの打ち合わせ。その後は,ひたすらデスクワークにいそしむ。夜は近所の新しく見つけたそば居酒屋で軽く。

2003.12.26 12:00 PM||






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