2025年を振り返って

2025年を振り返って

毎年この時期に、1年を振り返る文章を書いています。

振り返るたびに思うのは、
「その年に何をしたか」以上に、
どこまで辿り着いたのかを自分自身に問い直す時間なのだ、ということです。

2025年は、はっきりとした手応えを感じた年でした。

長い時間をかけて積み上げてきたものが、
ようやく一つの形として揃い、
次のフェーズへ進むための土台が整った――
そんな一年だったと思います。

Portfoliaの発表と「One freebit」

今年、Portfoliaを正式に発表しました。

>> フリービット、20年以上にわたる技術革新の集大成として、web3時代の非中央集権型プラットフォーム「Portfolia(ポートフォリア)」を開発

DID(分散型ID)wallet と、Trusta(mobile L1 blockchain)を中核に据え、
個人が自分自身のデータや資格、履歴を主権的に管理できる仕組みです。

まさに我々が目指す、非中央集権型社会を実現する、
非中央集権型インターネット技術です。

この構想自体は、決して新しいものではありません。
しかし、技術・社会・制度、そして実装の現場。
そのすべてが揃わなければ、「理想論」で終わってしまうテーマでもありました。

2016年から少人数のメンバーでの独立プロジェクトとして、
培ってきたTrustaの技術、L1モバイルブロックチェーンとして
進化してきたTONE Chain、医療・通信・エンタメといった現場でのPoC。

それらが一本につながり、
ようやく“世界に出せる技術”として完成が見えてきたと感じています。

そして、「One freebit」という言葉は、
グループの自律ある統合を示すスローガンであると同時に、
技術・思想・組織を一本の軸で貫く宣言でもありました。

ソフトバンクさんとの資本業務提携とギガプライズのTOB

>> ソフトバンク株式会社との資本業務提携及び第三者割当による自己株式の処分に関するお知らせ
>> ギガプライズ株式対する公開買付けの開始に関するお知らせ

―colorsとfreedom

今年、ソフトバンクさんとの資本業務提携を発表しました。
また、ギガプライズのTOBを通じて、
長年続いていた親子上場の構造も解消し、グループ一丸となって
理念を追求していく体制を整えることができました。

これは、東京証券取引所の方針としてだけでなく、
自分自身が創業者兼、経営者として、
ずっと解決しないといけない課題の一つでした。

ガバナンスの責任を明確にしないまま、
次の成長を語るべきではない。
そう考え、時間をかけて経営チームと判断しました。

結果としてfreebitは、
既存の通信・インフラ領域を担う「colors」と、
Web3/AI/DXといった成長領域を切り拓く「freedom」。
この二つの軸を、より明確に持つことができました。

ソフトバンクさんとは、開示されている内容の通り、
その両方においての提携を実現しています。

短期的な合理性よりも、
長期的な方向性を共有できたことに、大きな意味を感じています。

また、ソフトバンクさんだけでなく、既存の多くのパートナー企業の皆様とも、
良好な関係を築きつつ事業を進めてまいります。

定款に企業理念を刻む

今年、freebitは株主総会で2/3の賛成を受け、
定款に企業理念を明記することとなりました。

これは形式的な変更ではなく、
会社が何を拠り所に存在するのかを、明文化する行為だと考えています。

経営者が変わっても、市場環境が大きく変わっても、
「Being the Net Frontier」という原点を失わない。
そして、技術によって社会問題を解決していくという手法を貫いていく。

その姿勢を、多くの株主様のご賛同を得て、
決議できたことを大変嬉しく思っています。

これは、次の世代へ会社を引き継ぐための、
静かですが重要な準備でもありました。

次の一年へ

2025年は、
積み上げてきたものが、一本につながった年でした。

ようやく、既存領域を持続的に発展させていくための、
提携や土台を作ることができ、さらに、
「これがこれからのfreebitの核です」と言える技術の核が揃ってきました。

それをどう社会に実装し、どう広げていくか。

2026年は、SiLK VSION 2027の最終年度として、
そして、3段組の中期戦略の、最終章であるSiLK VISION 2030に向けての重要なステップとして、
実装と拡張のフェーズに入っていく年にしていきたいと思っています。

今年一年、関わってくださったすべての方に、
心から感謝します。

2025年12月31日