世界初!「EmotionLink Semantiq Node API」開発のお知らせ

世界初!「EmotionLink Semantiq Node API」開発のお知らせ

世界初!
IPv6&マッシュアップ対応 大規模分散型コンピューティング環境、
「Emotion Link Semantiq Node API」開発のお知らせです。

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フリービットでは、IPv6 & マッシュアップ対応では世界最初となる
大規模分散型コンピューティング(Grid)環境「Emotion Link Semantiq Node API」を
開発いたしました。

一言で言うと、「ご自宅のパソコンや家電が簡単かつセキュアにサーバーになる」 サービスです。

単純にサーバーになるのではなく、Google amazon が提供するAPIを利用した
マッシュアップサービスにローカルリソース(自宅や家電のハードディスクスペースや、
CPUのリソースなどなど)を簡単かつセキュアに参加させることができるという技術です。

長年の念願でしたが、ついについにリリースできる段階に達することができました!

このエントリーでは、その「IT産業的意味」について少し詳しく述べて見たいと思います。

この技術は、下記のような意味を持ちます。

1.データセンターの重要度が薄まる可能性があります

単純に「ネットワークにサービスを提供する為」であれば、Semantiq Node API
を利用するだけで自宅の回線+パソコンで可能になります。
現在の逼迫したデータセンター事情を解消することができます。
また、この効果は将来にわたってさらに大きくなります。
データセンターはリーチャビリティの提供から、保守性・安定性へのシフトが
強まる可能性があります。

2.分散コンピューティングによって、サーバのリソースが削減できます。

サーバのCPUリソース、ストレージリソースを分散化することできます。
自宅のPCの空いたディスクスペースを利用して、サービスを拡張する
事なども可能になります。このことにより、特に都会のデータセンターで
問題になっている「消費電力問題」に対しても一助となります。

3.Webに依存しない多彩なネットワークサービスを生み出せます。

ローカルリソースを、googleやamazonなどが提供するAPIとともに
マッシュアップに参加させることができるので、今までに無く
自由度の高いネットワークサービスを生み出すことができます。
ブラウザのジレンマを超えた様々なプロダクトが生まれる土壌となります。

まさに、「Power to the People」を実現する、本来のインターネットの
理念に忠実なプロダクトといえると思います。

プレスリリースでもご紹介させていただきましたが、このプロダクトの
利用例としては、下記のようなことが想定されます。

例1) 自分のPCにインストールしているgoogle desktop searchに携帯から
アクセスしていつでもどこでも自宅のPCを検索し、ファイルを
取り出すことが可能です。

例2) 自宅のPCに入っている画像ファイルなどを、ブログアクセサリーとして、
既存のブログサービス上に簡単に公開することができます。自宅のPCに100GB
スペースが空いていれば、100GBの画像公開サービスが簡単に構築できます。
サムネイルなどは自宅のPCのCPUを使って自動作成し、従来のインターネット上の
サービスと比較し、サーバーの負荷を下げることができます。

例3) 携帯電話で撮影した写真や動画を自宅のPCや家電にネットワーク経由で保存
することができ、また即座に呼び出すこともできます。
(携帯電話のメモリー容量を気にする必要が無くなります)

例4) 自分と友達など複数の自宅PCの空いたハードディスクエリアを足し合わせて、
大きなストレージサービスを作ることができます。
例5) 自宅のPCに入っている音楽を、外出先のパソコンや携帯から聞くことができます。

例6) google MAP APIとPCに入っている旅行の写真や動画をマッシュアップで組み
合わせて自分専用の旅行サイトを作ることができます。

実際、当ブログの左にあるブログアクセサリー「Ubiq Photoβ」がSemantiq Node APIの
テストバージョンを使って運用されてきました。僕の自宅のVAIOに入っている、
”公開写真フォルダ”にリアルタイムかつセキュアにアクセスしてスライドショウを提供して
くれています。

写真をデジタルカメラからパソコンに取り込むだけで、ファイルをサーバに
アップロードなど一切せずに、公開希望の写真は、自動的にスライドショウと
して提供されています。「こちら側」の写真は、サーバーの1bitのディスク容量も
消費していません。

Emotion Link を駆使し、Webセントレックスな現在のインターネットに、
一石を投じ、SiLKのように滑らかで丁寧なネットワークを実現する事が
できたら本当にインターネット技術会社冥利に尽きます。

Semantiq Node APIは、最初DTIユーザーの皆さんに、ユビキタスなサービスに
組み込む形で提供される予定です。今週24日に予定している、
DTI戦略説明会」において実物をデモさせていただく予定ですので、
ご期待ください。

また、土曜日の個人投資家向け説明会でもご案内差し上げたいと思っています。

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