2020年を振り返って

2020年を振り返って

TONE e20発表会 (a freebit company を明示)

創立20周年の本年5月より5年ぶりにfreebitのCEOに戻り、
次の中期経営計画実行を担当することになりました。

2018年のゴールデンウイークくらいから、田中前社長と検討をスタートし、
途中より幹部メンバーも含めて入念な検討を約2年に渡り繰り返してきました。

その中で、第一番目に取り組んだのが、次期中期経営計画の立案でした。

一度CEO職を離れ、合弁会社で両グループの、ゾーンマネジメントに
おける「インキュベーションゾーン」を担う経験を一定期間集中してできたことで、
以前とは違う視点でfreebitグループを見ることができました。

時代が「本質的な変化」を迎える中、変化を前提としつつも、変化への対応だけに終始
しないように、時代の背骨を見極め、「Being The NET Frontier!」という
我々の理念を継続的に実現していくための骨子の作成を行ってきました。

freebitが20年間で生み出してきた、世界特許を持つビルディングブロックに
TONE mobileや、Full Speedなど既存/新規のグループ会社で生み出してきた
各種データサービスなどを、掛け合わせて 「時代の問題」を具体的に解決していく

では、解く「時代の問題」は何なのか?
そして、その問題をfreebitグループは解けるのか?

それらの課題に対して、我々メンバーは繰り返し繰り返し議論と
準備を重ねてきていました。

    Team Morozumi Karuizawa (TONEでも応援しています)

カーリングの元オリンピック代表の両角友佑君に聞いたのですが、
彼は常にPlanAででなく、PlanDまで頭に描いているとのことです。
このことは、世界で戦うということを実感する上で大変大きな
気づきと学びになりました。

我々も、PlanD までの作成を常に行うようにしました。


その中で COVID-19 の流行という 未曾有の事態が発生しました。

数年前のTEDにて、ビル・ゲイツ氏はこの事を予言していて、
僕自身も当時その内容を、未来情報を集める活動の中で見ていました。

もし次の疫病大流行(アウトブレイク)が来たら?私たちの準備はまだ出来ていない

氏はその時に疫学的観点からの準備の重要性と、蔓延した場合の
経済的な影響を語られていました。企業がどのような対応をするという内容
までの言及はなかったのですが、それらの未来情報は我々には
インプットされていました。

さすがに当初作成していたPlanDまでに、疫学的な影響は入ってなかったのですが、
その中で生み出されている対応のメカニズムによって、早期にCOVID-19の影響を
PlanDまで組み込んだ、中期経営計画に迅速に修正することができています。
(トランスフォーメーションタームを設置することも含めて)

今後、COVID-19の影響に関しては、予断を許しませんが、しっかりとした
データと「備え」によって、しっかりとした事業継続性を担保していきたいと
思っています。

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次期中期経営計画SiLK VISION 2024
方向性に関しては、

2018年9月に発表した SiLK VISION 2020 rev2 成長のベクトル

に始まり、

2020年9月
新中期経営計画骨子「SiLK VISION 2024に向けて」

2020年12月
新中期経営計画骨子「SiLK VISION 2024に向けて」#2

で、段階的にご説明を行っています。

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僕は、COVID-19は、未曾有の事態であり、人類が一段一段上がってきた
いわゆる「マズローの欲求五段階説」の階段を一気に下から二番目である
安全欲求へと突き落としてしまっているものと考えています。

ただ、師匠である村井純先生がおっしゃっていたように、

「この大災害にインターネット(の普及)が間に合った」

ということを、我々ITを生業にする人間は、本当に本当に
深く考えないといけないと考えます。

人類がCOVID-19に対してできることは、有効なワクチンや薬が生まれるまでの間は、
スペイン風邪等の時代と同じく「stay home」しかありませんが、
インターネットによって最低限 流通、仕事、コミュニケーション、教育、娯楽などを
止めずに社会を動かすことができました。

同じように、これらのテクノロジーを使って、今までよりも早く、より洗練された形で
もう一度マズローの階段を登っていくことに事ができるかが、
人類の挑戦だと思っています。

実際、COVID-19によって世界中で様々な岩盤のような規制や権利構造、価値観に
変化が起きつつあり、各種の未来予測によって、2030年~2040年に実現されると
言われていた事の多くが「今」実現されてきています。

同時に、急激な変化には、必ず 痛みが生じます。
我々freebitグループはテクノロジーをこれらの「痛み」の解消に集中的に
特化していき、丁寧な時代のトランスフォーメーション(DX)と、
アラインメントに貢献していきたいと強く思っています。

具体的には、今年度末までに約20億円の集中投資を行っていきます。

この期間本当にグループの社員の皆さんの頑張りに感謝しています。
さらには、友松COOを中心に行った新規採用によって、
新しく仲間に入ってくれるみなさんと、2021年をスタートできることに
ワクワクしています。