2024年を振り返って – 通信生まれのweb3実装企業に向けて

2024年を振り返って – 通信生まれのweb3実装企業に向けて

私たちの2024年は「通信生まれのweb3実装企業」として、大きな歩みを踏み出した年でした。

6月、フリービットは前中期経営計画「SiLK VISION 2024」(pre 5G/web3)の成果を発表いたしました。この計画は、5G/web3 時代におけるプラットフォームメーカーとして、指数関数的に成長する技術を活用し、事業拡大のシードを目指すものでした。

その結果、当初目標であった2024年4月期の売上高500億円、営業利益50億円を大きく上回る業績を達成しました。同時に数十億規模の戦略投資を行い、様々なシード群を生み出すことができました。

利益の積み上がりや、第三者割当などで資本も増強され、キャッシュポジションも大変安定した状態となり、次の中期に向けてのSETUPがしっかりとできていることをステークホルダーの皆様にもご説明させていただきました。

SiLK VISION 2027(Core 5G/web3) の発表

7月に中期経営計画「SiLK VISION 2027」を発表し、前の中期で達成したSETUPをステップとして、「通信生まれのWeb3実装企業」として生まれ変わっていく道筋を明確にいたしました。

新中期経営計画『SiLK VISION 2027』を発表


中期経営計画のイメージカラーに合わせて、オフィスの色も緑から赤に変化し、
Core 5G/web3 にかける思いを実感できるようになっています!

 

この中期経営計画に登場するDecentralization(非中央集権化)や、新しい資本主義とも言えるセルフソブリン(Self-Sovereign Identity)、そしてマルチステークホルダーへの貢献というキーワードを具現化した、世界初の株主向けweb3スターターキットである「OneVision」もスタートいたしました。

web3の「今」とフリービットの「今」を同時に体感できるアプリが完成。web3による新しい株主還元策「フリービット株主DAO」を6月中を目処に実働開始

「OneVision」では、フリービットの重要なステークホルダーである顧客、株主、従業員がコミュニティとして一つのビジョン(インターネットをひろげ社会に貢献する)を共有し、世界規模のL1ブロックチェーン「TONE Chain」の運営に当事者として参加いただくことで、様々なインセンティブを得ていくサービスとなっています。

もう少し具体的にご説明しますと、ステークホルダー(顧客、株主、従業員)の皆様が普段利用されているスマートフォンの待機電力とCPU、ストレージ容量を少しだけ拠出いただくことで、世界一地球にやさしいブロックチェーンネットワークを維持するという重要な社会実験に貢献し、スマホ保有者=ノード運営者となるために、運営ガバナンスの面でも世界最大規模の「非中央集権化」を実現したブロックチェーンコミュニティとなっていると自負しています。

フリービットはweb3時代における新たな価値創造とステークホルダーの皆様との強固な関係構築を推進してまいります。

「TONE IN」戦略とIoT展開
3月には主に独自Android端末で展開していたTONEサービスを、他のAndroid端末を含む広くIoT機器に拡大する「TONE IN」戦略を発表しました。

「SiLK VISION 2027」での5G/web3の“社会実装”に向けて、トーンモバイルで培った技術等を、他分野へ展開していく「TONE IN」戦略を開始

現在は、全国のドコモショップ、カメラのキタムラの一部店舗、オンラインでSIMとセットでの販売となっていますが、今後は技術ライセンスを含む、アプリケーションやサービスでの展開も視野に入れています。

 

藤田医科大学との共同PoC

5月 フリービットは藤田医科大学内のヘルスケアデータアーキテクチャーセンター(HDAC)と連携し、日本最大規模の医療情報を活用した共同研究開発の基本合意書を締結しました。

フリービット、日本最大クラスの病床数/臨床データ基盤を持つ藤田学園と‘医療DX’等における共同研究開発の基本合意書を締結

この取り組みは、政府が推進する「医療DX」と「Trusted Web構想」の概念設計に基づくサービスを構築し、データの信頼性と検証可能性の向上、国民の健康増進と医療サービスの質の向上を目指しています。これにより、患者個人、病院や研究機関、国や自治体の間で医療情報をセキュアかつ便利に連携できる仕組みの実現を目指しています。さらに、フリービットの独自技術であるL1ブロックチェーンを活用し、非中央集権型セキュリティを備えたシステムの構築も検討しています。この共同研究は、Trusted Webの構築に向けた重要なステップとなりました。

PoC1は成功裏に終了し、次の展開の準備を着々と行っています!

フリービットグループは、TONE Lifelogに始まり、TONE Careサービスなどテクノロジーによって、健康に貢献する取り組みを早くから行ってきていましたので、これらのシードも開花させていきたいです。

TONE Chainの成果


TONE Chainが世界3位のノード数を達成した事は本当に大きな成果でした。

フリービットが提供するL1ブロックチェーン「TONE Chain」のノード数において、ビットコイン、イーサリアム(PoW)に次ぐ世界第3位規模に到達。

有名なメトカーフの法則(wikipedia引用)によると「ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗(n2)に比例する」とあります。ノード数=利用者数である TONE Chainは相当な価値をすでに持っていることになります。

また、実はメトカーフの法則は当初は「ユーザ数」とは表現されずに、後にこのような解釈がされたと言われています。

Ethernetを発明したメトカーフさんの現文章では、「ユーザ数」ではなく、「互換性のある通信機器の数(compatibly communicating devices)」と言われています。この意味でも、TONE Chainの価値は大きいと自負しています。

定量情報だけでなく、これらの定性情報や目指すべき社会についても機関投資家を含む投資家の皆様にご理解いただけることを目指して、フリービットグループとして初の統合報告書を11月29日に掲載いたしました。

サマリー部分だけでも、ご実感いただける内容になっていますので、ぜひともご覧ください!

統合報告書はこちらからご覧いただけます。