第44話 地域プロバイダーを考える

第44話 地域プロバイダーを考える

石田宏樹写真(左)熊本城をバックに!
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こんにちは,石田です。今週は,地域に密着して地元ニーズに応えることが出来る“地域ISP”について考えたことをお話します。

地域プロバイダーを考える

FreeBit.Comではインターネット・サービス・プロバイダー(ISP)への「アカウント提供サービス」を積極的に行っており,その一環として先週熊本の某ISPを訪れた。僕は福岡出身(生まれは伊万里)だが,熊本はあまり訪れたことがなく,DTI時代に一度訪問してからしばらくご無沙汰していた。このサービスを開始するまでは,地方のISPの方とお会いする機会もなかったので,非常に貴重な体験となった。

ISP事業には,極小規模〜小規模〜中規模〜大規模といった,何段階かの「最適規模」が存在し,地域ISPはその最適規模に沿った展開がなされている。この最適規模の周辺では,コストやクオリティなどのバランスが成り立ち良好な経営状態となる。しかし次の段階の最適規模を目指そうとすると,このバランスが大きく壊れてしまう。例えば,PCで運用できていたサーバーサービスにワークステーションが必要となったり,ビジネスホンで対応できていたサポートサービスに専用の交換機が必要になったりと,あらゆる点で「ステップアップ」が必要となってくるからだ。

この「ステップアップ」には資金力や人材などのリソースが必要となるため,地域ISPにとって「苦難の時代」と言われている。だが,全く別の次元で地域ISPが有利な点も数多く存在しているのも事実である。
例えば,大手ISPでは「全国共通サービス」が基本となるために,地域事情それぞれのニーズをサービスに反映することは現時点では不可能に近い。インターネットが一般に普及すればするほど,この「地域ニーズ」は大きくなってくることは確かだろう。現時点で,この「地域ニーズ」を埋める特権を持つ唯一とも言える存在が地域ISPであり,彼らの「地域ニーズ」を十二分に汲み取った展開が,日本のインターネットの普及をさらに押し上げる重要なキーを握っているように思える。

FreeBit.Comは,「自由にカスタマイズ可能」なプロバイダー環境を提供できる。地域ISPに対して,価格競争の難しい,ネットワーク環境やサーバー環境といったベーシックな部分をFreeBit.Comが低価格で提供し,地域ISPが地域ニーズに密着したサービスを展開できるようにしていきたい。”お国言葉”のサポートセンターなどが出てくると本当に楽しくなるだろう!

2月22日(木)
朝一番で幕張へ向かいスティーブ・ジョブズ氏の基調講演を取材を兼ねて見る。ビジョン関係はサンフランシスコと同じだった。その後マックワールドの会場を回る。夕方から,某社を訪れて新しいネットワークサービスに関しての打ち合わせ。
オフィスに戻り,某社向けのプレゼンテーションを作る。これも新しい形。完成は午前1時。その後神泉パーラーにて夕食。

2月23日(金)
朝,事業計画のプレゼンテーションの作成。その後,某社に対してプレゼンテーション。なかなかいい反応で安心。その後,移動して事業計画のプレゼンテーション。夕方オフィスに戻ってきて,いくつかミーティング。その後,タクシーで羽田空港へ向かい福岡へ。

2月25日(日)
有明27号にて熊本へ向かう。マーケットリサーチを兼ねて前日に熊本入りする。到着後,いくつかパソコンショップを回ってインターネット事情をリサーチする。その後,熊本城へ。あまりに美しいお城の形に圧倒される。その後友人と食事。本場の馬刺しのおいしさにも圧倒された。早めに寝る。

2月26日(月)
朝,日経新聞を開くと先日のプレスリリースが掲載されていた。やった! チェックアウト後,タクシーで某ISPへ向かう。運転手さんのギアシフトが過激すぎて,酔いそうになった。某ISPで社長さんとお食事,商談と情報交換。M氏は日記の読者だった。感謝!
その後T氏に案内していただき,サーバーセンターなどを見せていただく。そのまま,福岡に向かい夜はお食事会。楽しい時間を過ごす!久しぶりに中州の屋台でラーメンを食べる。「とってつけたような九州弁」と言われた…

2月27日(火)
午前中はゆっくりと戦略を作成する。夜は某氏から「九州版BitValley」である「D2K」のイベントが開催されているということで友人とちょっと寄ってみた。福岡の熱気を感じたが,やはり温度差も感じた。夜日記のコラムを書く。

3月2日(金)
12:15のJALにて東京に戻ってくる。そのまま,オフィスへ直行。某社へのサービス提供に関しての詳細を詰める。その後,来月の広告に関してのミーティング。夜は「じゃんか」にてお食事会。