第105話　HotSpot体験記

ReSET.JPにて、JR東日本と日本テレコムが行っている「無線による、駅でのインターネット接続実験」への参加を行ったため、早速利用マネージャーの三沢君と体験して来た。今回は、その導入期をお届けしたいと思う。

1.準備
ReSET.JPの該当ページより接続実験への申請。1分くらいで作業完了。
接続アカウントなど必要情報を入手。
いつも利用しているメルコの無線カードが利用可能との事なので、パソコン側の準備も完了。

[利用機器]
・CASIO カシオペア MPC-216XL
・MELCO WLI-CF-S11G

2.移動

HotSpot環境は、いくつかの駅に用意されているが、オフィスから一番近い渋谷のホーム上にあるスタンドカフェを選択。入場券を購入して入店。入り口にステッカーが張ってあったので一目で分かる。当日は、電車のトラブルがあったようでホームは大混雑。アイスラテを購入し席を確保して、いざスタート。

3.利用

パソコンを起動すると、すぐに「JRSTATION」のアクセスポイントが認識される。ユーティリティでWIFI接続などのキーを入力する。その後ブラウザーを起動すると自動的にログインページが表示。取得したアカウントで接続すると全て完了。海外のホテルなどでもよく見かける、ログインのシステムだった。あっさりと接続は成功した。本当に便利になったものだと関心。

プライベートアドレスを付与されて、常時800Kbps程の無線ブロードバンド環境を利用することができた。接続状況はとても安定していた。

周りを見渡してみると、一目でHotspot目当てで来店されているサラリーマンの方等もちらほら見受けられて、Hotspotはそれなりの集客力があることは感じられた。
ただ、滞在時間が絶対的に長くなるようなので、高回転率が必要なお店では、難があるのではないかと思われた。その回転率の低下を補うために、居酒屋の「付き出し」のようなミニマムチャージが必要になるのかもしれない。

このような「接続口」を提供するサービスは、シリアルなどに始まり、電話線やEtherなど進化を遂げてきたが、「面」でのサービスが提供できる無線はひとつの完成系であるのではないかと思う。

実際Hotspotサービスを利用して感じたのは、「便利である」という事だ。

国土が狭く、人口密集度が高く、DSLの価格が安い日本ではHotspotによるサービスエリアの拡大はそれほど難しいことではないのではないかと思う。ある程度の割り切ったセキュリティポリシーの中で、個々人がサービスを提供し全国をローミングで結ぶ「草の根Hotspotネットワーク構築運動」などは面白いのではないかと思った。

必要であれば、認証システムなどはFreeBit.Comでいくらでも開発し提供することも可能だ。

※HotSpot<ホットスポット>
駅やホテル、カフェなど公共エリアに無線ネットワークを設置し、インターネットが利用できるようになっている場所のこと。

ダイアリー

5月30日（木）
午前中は、ひたすら戦略メモの作成。午後からSONY関係の開発案件の調整。その後SONYとのコラボレーションに関してのプレスリリースを行う。初めて、提携内容を外部に対してオープンにした。16時過ぎから社内ミーティング。技術的内容に関してのヒアリング。夜は、デニーズで軽く夕食。帰宅後、サイトをチェックしてみたら今日のプレスリリースの内容が大きく掲載されていた。よかったよかった。

5月31日（金）
朝から某社にてミーティング連続三件。オフィスに戻って、重要案件に関してのミーティング。とてもすがすがしい気分！いくつか緊急対応案件が入ったので、日曜日からの台湾出張(COMPUTEX)を中止に。何回連続の海外出張の中止かな。。。しかし今日はハードな一日だった。

6月1日（土）
ついに今日から6月。読書とワールドカップの一日。昔から、サッカーの試合は、一人でじっくりと見るのが好き。至福の一日だった。

6月3日（月）
昨晩はずっと戦略を考えていたので、3時間くらいの睡眠で起床。出社後車で某社に移動してミーティング。ほぼ方向性が決まり一安心。その後、某社の社員食堂でカレーを食べる。200円弱とはすごい。。。ミーティングが一件終わった後オフィスに戻る。人事考課制度などに関しての打ち合わせ一件。夜、藤沢に戻って一人合宿に入る。いくつか重い戦略をまとめないといけないので、台湾出張予定だった日程を使ってじっくりと考えをまとめる。

6月4日（火）
電話で起床。いいニュース一件。起床後は、音楽を聞きながら読書。ひたすら情報を整理する。昼から近所の「ジョナサン」にて戦略作成。かなり集中して懸案点の大枠は決まる。夕方近所をジョギングし、気分転換。その後ワールドカップの日本初戦を見た後に、戦略メモ作成。非常に充実した一日だった。