クオンタムリープ・フォーラム に参加
今日は、出井伸之 ソニー最高顧問が立ち上げられた新会社、
クオンタムリープ社が主催した、第1回フォーラム
「NGN時代における新産業創出」 に参加してきた。
クオンタムリープ社は、
・60代超の熟練CEOの「経験」「知」「ネットワーク」 x 新進CEOの「情熱」「エネルギー」「チャレンジ」 ・技術・経営 x 金融資本 ・日本 x 東アジアという三つの軸の「掛け算」を行う事で、「新企業・事業・産業」を創出し、
ポスト資本主義モデルを日本からアジアに発信する
事を目的に、出井さん自らが起業されまずは
「問題解決・創発への仮説を持ったシンクタンク」という姿をとってスタートを
した注目の会社である。
今回の問題解決への仮説のテーマとなっている「NGN」(Next Generation Network)は
まさに我々IT業界にとってもど真ん中のテーマであり、フリービットとしても真剣に
勉強&検証、ビジネス化を進めている分野であった。
出井さん自らのオープニングスピーチに始まり、クアルコム会長のアーウィン・ジェイコブス氏が
「無線通信の発展によるコンバージェンス」を語った。CDMAを生み出した本人による、
無線通信の未来に関する話は大変迫力があり、技術者としての現実性にあふれた話で
あった。(個人的には、名刺交換をしていただけて、単純に感動しています、、)
続けて、NTT、ブリティッシュテレコム、KDDIのエグゼクティブがそれぞれの立場からの
NGN戦略を語り、IIJの浅羽氏が「そもそもインフラってなに? インターネットとは何?」
という独特な語り口で各社の議論に共通の横串を指された事は興味深かった。
NGNとは、ITU-Tで仕様が議論されている共通規格であるが、その実装方法には
各社それぞれの思惑があり、出井さんが午前のフォーラムのラップアップとして
語られた
・「Open」と一言で言うけど、電話業界が考えているOpenという意味と、 インターネット業界が考えているOpenという意味が異なっている事が分かった。 まずは、Openという言葉の定義(すり合わせ)から考えていかないといけない・交換機からオールIPへの「トランスフォーメーションコスト」(変革のコスト/痛み)を
誰がどのような形で負担するのか という議論
という言葉に現状が見事に集約されていたと思う。
午後は、金融関係のセッションの後に、出井さん、ソフトバンク孫さん、
アクセス鎌田さん、インデックス小川さん、ドイツ証券佐藤さんという
大変豪華なメンバーによる「日本における新産業創出」というパネル
ディスカッションがあった。こちらも本当に興味津々の話で、勉強になった。
産業界、IT業界、金融業界、海外からそうそうたる経営者が参加され、
フロアーとパネラーが積極的に意見交換が出来る、このフォーラムは
大変刺激的だった。CEOとして本当に成長できる時間だったと思っている。
この会で生まれた「仮説」をしっかりと我々日本の経営者が実現して
いかないといけないと肝に銘じた。