Asia Inovation Initiative への参加!
火曜日の夕方から、出井さんが社長を務めるクオンタムリープ社主催の
国際フォーラム、AII(Asia Innovation Initiative)に参加するために
福岡へ行ってきた。会自体は、水曜日、木曜日と二日間開催されるが、
来週の決算発表等への準備の為に泣く泣く一日のみの参加となった。
ノーベル賞学者江崎玲於奈氏、「日本の半導体の顔」といわれる牧本次生氏と
火曜日は、週次GMミーティング、人事評価調整会議と大きなスケジュールを
終えた後に、福岡入り。夜は、AII参加者によるプライベートディナーに参加させて
いただく。
出井ご夫妻をホストに、SONY出身でノーベル賞学者の江崎玲於奈ご夫妻、
中国最大のサーチエンジン「百度(Baidu)」CEOのRobin Lee氏、
日本の半導体の父と言われて「牧本ウエーブ」(半導体は標準化とカスタム化
を10年周期で繰り返すという法則)の提唱者である牧本次生氏、
マネックスの松本大社長など総勢10名ほどのアットホームな会。
当然全部英語ですが、大変すばらしい食事会となった。
BaiduのRobin氏(お互い意気投合して、ファーストネームで呼び合うことに
しました)とは席が隣だったこともあり、今後のサーチエンジンの方向性、
googleとの「差別化」、中国でのOverlayによるIPv6の必要性などを熱く語る。
江崎先生の話はとても機知に富み、大変印象深いものだった。
出井さんがソニーに就職された年に、江崎先生はソニーを退職されて
IBMのワトソン研究所に移られたとの事。直接「なぜ当時のソニーに
就職したのか」という話をお聞きできたことも個人的はうれしかった。
ディナーの進行は出井ご夫妻、そして締めは、松本さん。
すばらしいクロージングスピーチだった。いやいや、いろいろと勉強に
なった時間だった。
その後、丁度到着された東京エレクトロン東会長、出井さん、
ソニー半導体関連の方々とバーで少し2次会。半導体ロードマップと
アプリケーションの今後に関して熱く議論。通信屋としてのご意見を
若輩者ながらいろいろとぶつけさせていただく。こういう純粋な技術の話は
本当に面白い。
そうそうたるメンバーが福岡に集結しつつあるのを実感。
気持ちは盛り上がる。
水曜日は、9時30分からAIIが開幕。クオンタムリープのスタッフの
方々は2時間弱の睡眠で皆さんがんばられていたようだ。お疲れ様です!
最初のセッションは、出井さん、麻生渡福岡県知事、スマジャ氏などによる
アジアのイノベーションに関して。日本の半導体産業の集積地である
九州とアジアのこれからに関して熱い議論が交わされる。
フロアーとの質疑応答でも、先の牧本さん、東さんなどが議論に参加され、
麻生知事や出井さんが回答されるという大変質の高い会議となった。
日本とアジアの半導体産業の今後を感じることができた。我々ITも
半導体産業の上に乗っている。大きな収穫だった。「牧本ウエーブ」を想定した、
アプリケーション、それもアプリケーションプラットフォームの創造が
日本の今後の鍵であることを大きく認識。
その後いくつかセッションがあり、午後は、江崎玲於奈氏の基調講演。
「限界に挑戦しよう! Challenge in Pushing Human Faculties to Limit」
・「サイエンスマインド」とは
・「個(性)の時代」
・「分別力」と「創造力」
・「知の世紀」
・ノーベル賞をとる方法(江崎の法則)
やってはいけない5つの事
一生心に残る講演だった。
まだまだセッションは続いていたが、江崎先生の講演で僕自身時間切れ。
出井さんにこのような会に参加させていただいたお礼をお伝えして、
本当に泣く泣く東京に戻ってくる。
帰京後はショートミーティング4件、月曜日の中期ビジョンの資料の調整等など。
軽く、地酒で田中さんに出張報告と、逆に某案件の進捗のヒアリングなど。
帰宅後早速、BaiduのRobinからメールが来ていた。
いつの日か何か一緒にできたらいいな。
次に向かってのビジョン、人脈、自分として足りないところ が
認識できた「非連続な成長」を感じることができる時間となった。