二日間の戦術合宿
土曜日、日曜日は、渋谷宅にこもって、個人戦術合宿を行った。
個人戦略合宿は、本をじっくりと読んでインプットの時間に
当てることが多いが、今回は、「短期の詳細戦術」を詰める
アウトプットに時間を割り当てた。
長期戦略は、Smart Infra 構想の元、IPv6&仮想化の組み合わせでの
世界No1を目指すということで、SiLK VISION 2012の実現に向けて明確に
設定されているのでこの方針に基づいて、短期を徹底的に考えてみた。
当然、各事業部や技術部門でも短期戦術を設定し日々進捗しているが、
CEOの視点から実装してみたらどのようになってくるのかを
スクラッチから作ってみたかった。
現在、中期計画の1年目で、その為に積極的な投資を行ってきている。
ITの世界は空間自体がbitで形成されているので、当然ビジネスにおいても
技術の要素が通常の分野に比べて多くの割合を占める。
IT革命は、
BroadBand化時代 → Ubiquitous化 時代
とシフトしてきている。
Ubiquitous化の手法として今は、「サーバー型クラウド」が主流で
すべてをデータセンターに集中させる形となっているが、この後は
「分散型クラウド」へとシフトしていくだろう。
そしてついに、IT革命の本番である、「semantic化」へのシフトが始まる。
「semantic化のはじまり」がここからの3年間の動きになってくるはずだ。
「コンピューターが情報の意味を認識できる時代」だ。
「情報そのものよりも情報を説明する情報の価値が高い」
ブログや写真共有サイトなどや最新の例では「セカイカメラ」も
情報に「タグ」をつけることによって、本来の情報の価値を高めている。
これらはまだまだ手動が主流だが、semantic化時代になるとコンピューターが
正しく情報を認識し、タグをつけてくれるようになるだろう。
# セカイカメラは最初デモを見たときはカメラで形状認識をしていると思って、
# 大変驚いたのだが、、、、
この時代を実現するためには、「分散型クラウド」がまさにツールとして不可欠となる。
時代の移行期においては、自動車の例にあるように、必ず「ハイブリッド」技術が必要となる。
SiLK VISION 2012においてはこの「移行期におけるハイブリッド」にビジネスの
主力を置くことを決めている。
「IPv4」と「IPv6」、「サーバー形クラウド」と「分散型クラウド」 だ。
この際に、パーツとして足りなかったのが、「サーバー形クラウド」であったので、
時間を買う意味も含めて、MEX社を買収し、北京に「仮想化ラボ」を設立し、
一気にキャッチアップを進めてきた。
これらの方針に基づき、各部門で短期実装を行ってきていて、
2Q以降リリースされていく予定だが、今回の戦術合宿でさらに
もっともっと可能性が潜んでいることも実感できた。
もっと目線をあげていこうと思った。
現在、フリービットは、創業以来最大の経営リソースを保有している。
これらの経営リソースをどのように配分し、継続的な成長に導いて
いくかというのが、経営者の最大の仕事である。
ユニクロの柳井社長は、
「新しいことをやる時は失敗して当然。
連戦連勝は新しいことをやっていないことの証明。
1勝するために9回失敗し、そこから真剣に学ぶ必要がある」
とおっしゃっている。しっかりと肝に銘じていきたい。
新しいことへの挑戦の結果、ServersMan Scooop by EXEMODEの完売御礼の
ように結果も出はじめている。
一歩一歩粛々と歩を進めて行きたい。
さて、今週も忙しい。がんばるぞ!!!