選択と集中とMBO(のれん分け)

選択と集中とMBO(のれん分け)

フリービットでは「スリープログループ株式会社への株式譲渡を前提と
する会社分割による子会社新設のお知らせ」を昨日開示させていただ
きました。

http://www.freebit.com/ir/pdf/2008-08-21.pdf

20080822-fw.jpg

DTIの買収の際に取得し、単独ではフリービットとのシナジーが極大化できない、
主に「インハウス型コールセンター受託業務分野」において運営スタッフ自身に
よるMBO(マネージメントバイアウト)型の独立を支援し、同業種を主業務とする
スリープログループさんのスポンサーシップのもと実現いたしました。
(効力発生は10月1日予定)

昨年DTI買収を行った際、同時にコールセンター子会社であるスーパーホット
ラインズ(SHI)を取得いたしました。

SHIには、大きく分けて

1.DTIのサポート業務
2.インハウス(派遣型)のサポート受託業務

の二つが存在していました。

1に関しては、独自サービスの高度なサポートサービスはコア部門にあたり
ますので、フリービット本体に統合しグループリソースを積極投入し、
佐賀県、唐津市のご協力のもと約半年で佐賀県唐津市に最新鋭のコールセンター
SiLK Hotlinesを設立し全業務の唐津移管を完遂しました。

[移管の様子のドキュメンタリー]
http://www.freebit.com/ir/movie/2008-05-16_FLV/index.html

この結果短期間で劇的なコスト削減を実現しただけでなく、将来に対しての
継続的な競争力を確保いたしました。徹底したエージェント教育と、フリー
ビットのユビキタス技術との融合によって、SiLK Touchのような独創的な
サポートサービスの展開が既に始まっています。

2に関しては、人材派遣型のサービスであったり、顧客都合により
受託型であっても唐津移管できないような事業内容であったりして、
フリービットの独自ノウハウや技術力を生かした差別化が難しい分野でした。

当分野においては、年間1.8億円程の売り上げがあり、大変優秀な人材が存在
していましたが、フリービットグループの中では、同様の規模ではグループ
シナジーが極大化しづらく、所属するスタッフのキャリアパスも構成しづらい
状況になっていました。

フリービットグループでは、スタッフのキャリアパスを重視する人事
システムを採用していること、リソースの「選択と集中」を断行して
いく社風であることなどから、昨年度末より、該当業務のトップである
石島GMとの間でMBOを前提としたプロジェクトを粛々と進めて来ました。

(当該部門の売り上げが、売却により下期からなくなることに
関しては当初より業績予想に織り込み済みです。また、新設会社
の株式譲渡により得る売却益については、現在調整中ですので
決まり次第お知らせいたします。)

今回、当該分野を主業務とするスリープログループさんのスポンサー
シップを頂き10月1日を効力発生日としたMBO型の独立の実現に至りました。

スリープログループさんは「駆けつけサポート」など多彩なサポートメニューを
展開されており、フリービットのユビキタスサービスやユビキタス家電サービス
などにおいて、より多くのシナジー効果を期待しています。

また新会社は、フリービットの理念「Being The Net Frontier!」を
継承してくれています。いわば、「のれん分け」です。

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MBO(のれん分け)をみんなで決意した際の「魂の飲み会」(のれん分け杯!)。
渋谷、佐賀雑穀にて。撮影佐藤涼一君。

石島君、横山君が今後は経営者として、理念を継承し、
我々が生み出した種を大きくして行ってくれることを心から期待しています。

また、同事業に参加するスタッフの皆さん、今後は皆さんが新会社のスターです。
創業メンバーとして毎日大変かもしれませんが、ワクワクした生活を送ってください。
独自性を生かして、理念実現に誠実に粛々と。