フリービット中国事業にむけて北京天地互連(BII)社との提携に合意!

フリービット中国事業にむけて北京天地互連(BII)社との提携に合意!

フリービットでは、中期経営計画SiLK VISION 2010 ver2.0における、
三つの重点戦略の一つに設定している、中国での事業展開に向けての
具体的な進捗としまして、本日、中国で最も長い歴史を持つ、
インターネットシンクタンクである、北京天地互連(BII)社との
提携に合意したことを発表いたしました。

20080724-bii.jpg
BII 代表劉東氏と北京BIIオフィスにて

[プレスリリース]
http://www.freebit.com/press/pr2008/20080724_01.html

BII社は、インターネットの最新分野では大変有名なシンクタンクで、
IPv6、WiMAXなどの各種カンファレンスの運営会社でもあります。

http://conference.cn/en/

# 実際、フリービットが中国事業展開に向けて調査開始して以来、
# IPv6というと、どの会社とミーティングをしても、必ずと言って
# いいほど、 BIIという名前が出てきたほどでした。

実はBII社とは、以前から深い”縁”があり、同じDNAを持った会社です。

長い”縁”が長い時間をかけて今回結実し、実際にビジネスを展開できるように
なった事を本当に喜ばしく思っています。やはり物事が実現していくには、
”地の利、時の利、人の利”
というものが存在するのだと実感しました。

フリービットが、中国国内において独自技術を駆使したユビキタスサービスを
展開するためには、三つの壁がありました。

一つ目の壁が「運用コストの壁」

フリービットのビジネスは「継続課金型」サービスであることが最大の
強みになっているのですが、逆に運用コストは毎月かかってきます。

中国で事業を成功させるには、この運用コストが中国国内企業と同様
構造になることが不可欠でした。また、この「構造」を構築することが
最も時間のかかる「クリティカルポイント」になっていました。

フリービットでは、まずは「日本国内向けサービスの成長力強化」を目的に
運用部分を中国無錫市に移転するというプロジェクトを3年前より開始し、
昨年始めにはすべての移転を完了しました。それが「無錫SiLK NOC」です。

今では、日本で行っているすべてのサービスの、監視、運用業務(一時対応)
まではすべて中国無錫で行っています。フリービットは、中国国内とほぼ
同様の運用コスト構造を3年間かけて手に入れました。
(フリービット設立以来、8年の歴史の4割弱にあたる期間を費やしました)

我々が中国の他のベンチャー企業や歴史ある企業と戦うことが出来る、
”必然性”の一つを獲得しました。

二つ目の壁が「知財の壁」。

中国での知財対策には、どの企業でも頭を悩ませているようですが、
フリービットは特許(国際出願でまず日本から取得できています)はもちろんのこと、
各種技術をASP型で自社運営を行う事でブラックボックス化を実現しています。

クライアントソフトウエアがどんなにコピーされても、アカウントを取得した
サーバーに接続してはじめてサービスが利用できる構造となっています。

また、万が一、完全にリバースエンジニアリングされたとしても、
フリービットのサービスの競争力は、圧倒的な集約率を実現する実装力と
運用力にもあるのでコストパフォーマンスの差は縮まりません。

また運用を行うのが、実績のある無錫SiLK NOCであることも大きな
要因となっています。

フリービットは、「特許」、「ASP型サービス」、「集約率と運用力による
コストパフォーマンス」、そして「自社運営」を組み合わせることで、
この問題に対応いたしました。

三つ目の壁が「政府による規制/カントリーリスク

今回の提携とアジア事業運営子会社フリービットアジアホールディングの設立は、
最後の三つ目の壁を突破し、実際に事業を開始することを目的としています。

中国国内で通信業は規制業種であり、事業開始には、国内の実績ある企業にのみ
与えられるライセンスが必要となります。

BIIはベンチャー企業ながら、中国のインターネット環境自体の構築に深く
関与してきた実績から、

・CPN(Customer Premise Network/日本の電気通信事業者に相当/IPv6限定)
国家発展改革委員会特別認可
・ICP(Internet Content Provider)
・BBS
・全国統一サービス電話番号

という多くのライセンスを既に取得しています。また、我々が目指す次世代ユビキタス
サービスという分野でも、中国政府が年間約14億人民元以上の資金を投入している
国家プロジェクトであるCNGI(China Next Generation Internet)においても、
以下5分野においての受託を行い多くの実績を持っています。

・ 次世代総合業務プラットフォーム(中国電信と共同)
・ HomeNetworkApplication(Lenovoと共同)
・地震観測Network(国家地震局と共同)
・北京市ITS[道路交通システム](北京市と共同)
・ IPカメラ・センサーネットワーク(中国網通と共同・北京オリンピック採用)

BII社は、フリービットの技術を積極的に取り入れて次世代ユビキタスサービス分野に
おいて積極的に事業展開を行っていきます。

また、既にBII社は、事業展開に必要な、政府、業界団体及び関連企業との調整を既に
開始しており、共同事業で利用する大規模IPv6アドレス空間(/28)、ASナンバーの
取得も完了
しています!

# 事業展開には未だ政府等との調整が必要な部分は残っています。

この規模でのIPv6アドレスの割り当ては、我々の事業展開の規模感を示すものと
なっています。

また、中国というカントリーリスクに対応し、迅速な動きを行うためにも、
フリービットアジアホールディングを設立いたします。

当事業のアドバイザーとして、

企業戦略部分で出井伸之氏、技術戦略部分で村井純氏

が就任予定となっています。

出井氏は、ご存知の通りソニー社長、会長としてソニーの中国進出、
展開に携わり人脈を含めた多くの経験をお持ちです。
村井教授は、初代APNIC ECの創設チェアとして中国のみならず、アジアの
インターネットの普及に大きく貢献されています。
(その為以前より、BII代表の劉東氏を始めとした主要メンバーとは旧知の
関係であり、彼らは村井教授を深く尊敬しています)

両氏のサポートの元、粛々と展開を進めてまいります!

Being The NET Frontier!  我々はインターネットを広げ社会に貢献してまいります。