MCSよりキャリアグレードSIP事業の譲り受けに関して
フリービットでは、1月30日開催の取締役会において、メディア・クルーズ・
ソリューション株式会社(以下MCS)から、キャリア(大手通信事業者)向け
SIP関連事業を4.9億円にて譲り受けることを決議いたしました。
[譲り受けを行うCallVoyagerラインナップはこちら]
http://www.mcskk.com/product/div_tlc/callvoyager.htm
この事業譲受は、フリービットの中期経営計画SiLK VISION 2010 ver2.0に定義
するところの「フリービット単体>ユビキタス化事業>メッセージサービス」の
成長領域の強化を目的としています。
事業譲受の目的をまとめますと、
上記の重点成長領域である「メッセージング事業領域」において下記を実現
することにあります。
1.顧客、販売経路の獲得
MCS社のIP電話における「緊急通報」「フリーフォンサービス」
「差分吸収システム」は、すでに、
KDDI株式会社、ソフトバンクBB株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社
フュージョン・コミュニケーションズ株式会社、株式会社UCOM
などの大手通信事業社や、日本電気株式会社、株式会社NTTデータにも
ご採用いただいています。
特に日本電気株式会社様とは、当事業に関して
1.対象事業に関わる営業チャネルに関する検討
2.対象事業に関わる新規開発やカスタマイズに関する検討
3.対象事業を含めた通信事業者向けビジネスの維持発展に向けた協力関係構築に関する検討
を行っていくことで合意をしております。
フリービットのメッセージングサービスは、今までの一般個人/法人向け
サービスとしての用途だけでなく、キャリアグレードサービスまで
カバーいたします。
2.事業規模の獲得
当該事業の昨年度の売上は10億円超の事業規模となっています。
最終利益は4,700万円となっていますが、現時点ではソフトウェア資産の償却が
かなり進んでおり投資回収期に入ってきていることと、事業譲受後の
フリービットとのシナジーによって、今後は利益についても大幅に改善できると
見込んでおります。
また、売上原価約6億円のうちの、2.1億円程はソフトウェア資産の償却と
なっていますので、EBITDAベースでは、2.5億円ほどのプラスで
キャッシュフローは非常に良好な状態です。
3.キャリアグレードSIPテクノロジーの取得
フリービットでは、IPv6 SIPテクノロジーを利用した IP Centrexシステム
(交換機の要らないビジネスホンシステム)をOfficeOne IPビジネスホンブラ
ンドで展開しておりますが、今回の事業譲渡により、それらを大幅に強化する
キャリアグレードのSIPテクノロジーを取得することになります。
SIPスタックに加え、B2BUAなどのコアテクノロジーをすべて自社技術で
ラインナップすることが可能となりました。
MCS社が約10億円を投じて開発したこれらのテクノロジーをそのまま
引き継ぎます。
4.優秀なSIP関連の技術者の一括採用
今回の事業譲渡により、SIP技術者がフリービットに転籍いたしますので、市
場希少性が高い、キャリアグレードサービスを開発、運用していく優秀な
SIP技術者の皆さんの一括採用が実現することになります。
フリービットの急速な成長を支える上でも、優秀な人材確保は必要不可欠な
要素であり、今回の取引におきましてそれらを達成しております。
また、アップサイドに関しては現在精査を行っている途中ですが、
EmotionLinkテクノロジーとのシナジー、海外での展開などの仮説が
設定されています。
(EmotionLinkのレイヤから見ると、SIP自体が”コンテンツ”となります)
当事業に関しましては、今期のフリービット単体実績として3~4月の
2か月分追加される予定となっています。業績への影響に関しましては、
現在詳細を集計中ですので、判明し次第必要がある場合は即時に開示を
行う予定です。
今回は、フリービットの成長領域にとって、大変重要な一手を打つことが
できました。フリービットでは今後も、SiLK VISION 2010 ver2.0 実現に向け、
日々粛々と手を打って参ります!
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