株式の分割及び定款の一部変更の中止に関して

株式の分割及び定款の一部変更の中止に関して

本日、発表させていただきました「株式の分割及び定款の一部変更の中止に
関するお知らせ」に関して会社の代表者としてご説明をさせていただきます。

フリービットでは、本年9月7日開催の取締役会において株式の分割及び定款の
一部変更を行うことを決議し、粛々と作業を進めて参りました。

しかし、昨日の17時に会社法第124条第3項に定める当該株式の分割の基準日等に
ついての公告手続に不備がある事が判明したため、当社顧問弁護士をはじめ、関係各所
との相談の上、昨晩23時30分過ぎに臨時取締役会を招集し、当該株式の分割及び定款の
一部変更を中止することを決議いたしました。

株主の皆様にご迷惑をおかけしましたことを、心からお詫びを申し上げます。

また、自らの代表取締役としての責任も痛切に感じております。

責任の所在も速やかに明確にしたいと考え、

代表取締役 社長 石田宏樹 役員報酬 100% 1ヶ月 返上
代表取締役副社長 田中伸明 役員報酬 50% 3ヶ月 返上

と決定いたしました。

本件に関しまして、もう少し詳細にご説明をさせていただきます。
(株主の皆様からお問い合わせをいただいた内容に関しての
回答も掲載させていただきます)

Q.今回の株式分割中止の理由は

A.株式分割の基準日につき、法定公告を掲載すべきところ、作業がプロセスから
漏れており、電子公告の掲載場所であるホームページに掲載ができていませんでした。
そのまま分割を行いますと、会社法違反となり、分割の無効原因となりますので、
ぎりぎりのタイミングでしたが、中止の判断を行いました。
分割中止の理由はこの一点となります。

Q.このようなミスを発生させる社内体制はどのようになっているのか?

A.フリービットの管理部門は、代表取締役田中CFO兼副社長の下、総務人事部、
財務経理部の二つの部署がそれぞれを牽制しガバナンスを効かせる仕組みと
なっております。また、さらに重要案件(TOB、孫会社の事業譲受、株式分割等)に
関してはその都度外部アドバイザーをつけて、十分な検討を行って手続きを
進めております。今回は、外部アドバイザーを含めてのフレームワーク作成は
厳密に行いましたが、その中で設定された実務部分での漏れが原因となり、
部署を跨いだ形のリスク管理の手法が効果を発揮しませんでした。

フレームワーク、部署間ガバナンスに加えてさらに部署内でのリスク管理の
手法を早期に検討し、来週からは実行できるよう実装を行って参ります。

Q.今後の分割方針は?

A.今回の分割に関しては当社株式の流動性を高め、投資家層を広げ、一部上場を目指す
事を目的としており、その方針、状況は全く変わっておりません。
即座に体制を整え、できる限り早期に実行をさせていただきたいと考えています。
時期に関しては、現在検討をすでに行っており、決定し次第ご報告させて
いただきます。

本日、午前5時過ぎに、東京証券取引所より、「売買の状況に異常がある
おそれがあると認められるため (業務規程第29条第3号) 」との理由で
金曜日終日の取引停止の連絡を受け、午前10時より石田、田中CFO、岡本
総務人事部マネージャーと東京証券取引所を訪問し、事情説明を行いました。
また、午後5時に再度東京証券取引所を訪問し、11月9日を提出期限とした
「業務改善報告書」の提出を求められました。

我々としましては、常に株主の皆様に誠実である事を旨とし、株主の皆様の方向を
常に向いて、業績の向上だけでなく、強力なコーポレートガバナンス、透明性かつ
即時性の高い開示などに懸命に取り組んで参りましたが、結果としては、まだ
まだ力が及んでいない部分があったことを痛感しております。

この結果を真摯に受け止め、株主の皆様の信頼回復に全力で努め
必ずや、業績や技術だけでなく、コーポレートガバナンスにおいても
日本を代表する企業となる事を目指して努力することを約束いたします。

また、明日予定されております個人投資家向けIR説明会は予定通り参加させて
いただきます。直接個人投資家の皆様に今回の件に関しましてもご説明を
させていただく予定です。

この度は、私、そしてフリービットの未熟さから市場にご迷惑をおかけしたことを
心からお詫びいたします。

フリービット代表取締役社長
石田宏樹