第21話 「夏風邪から『インターフェースデザイン』を考える」編
こんにちは,石田です。今週は,夏風邪をひいた際に使った体温計からインタフェースについて考えたことをお話します。
「夏風邪から『インターフェースデザイン』を考える」編
毎年恒例になっている夏風邪だが,今年も例年にたがわずひいてしまった。ただ,今年はとてもこじらせてしまい,4日間も寝込んでしまった。きっちりと土日を挟んで倒れるところが「風邪慣れ」しているところであるが,ベンチャー経営者にとってこの4日間のダウンは結構つらかった。
どうして今年の風邪をこんなにこじらせてしまったかというと「電子デバイスのインターフェースデザイン問題」に起因しているのだ。なんと,電子式体温計の正確な利用方法が分からずに,体調が悪くなってから1週間毎日検温していたにもかかわらず正確な体温が測れていなかったのだ!! その結果1週間も風邪を“寝かせる”形となってしまった。
「コンピュータは,むずかしすぎて使えない!」(アラン・クーパー著,山形浩生訳)で,単一機能のデバイスをシリコン化する(Ex.水銀体温計と電子体温計)ことで生じる,利用方法の複雑化の弊害について指摘しているが,まさにその通りの現象が起こってしまったのだ。
僕の持っている体温計は,以下のメカニズムで動くことが後日判明した
1.体温を測る
2.1分程で電子音を鳴らし「予想体温」を表示
3.そのまま測りつづける
4.3分ほどで再び電子音が鳴り「実体温」を表示
僕は,2番目のステップで測ることを止めていたために,いつも36.8度が表示されていたわけだ。僕は風邪をひくと必ず熱が出るために,熱があるかないかをバロメーターとしていたが,このために風邪の発見が大いに遅れてしまったのだ。
電子化によって,単一機能のデバイスは様々な付加機能を得ることができた。しかし,その反面「マーフィーの法則」にもあるように,「もっとも高価な機能はもっとも使われない」という現象も発生している。それは,おそらく「インタフェースデザイン」に起因しているのだろう。
「複雑な機能や技術を完全に覆い隠し,ユーザーに見える点を最重要視し,いかに使いやすく機能を実装するか」これがこれからのサービスに求められることだろう。我々もサービスを提供する立場として,インターネットの更なる普及のためには,このようなインタフェースを心がけないといけないと肝に銘じた。やはりこういう点では,Palmは傑作といえるのではないだろうか。
Ps.毎年「今年の風邪はひどい」という言葉を聞くが,風邪のウィルスとは相対的に年々強くなっているのだろうか…..
8月29日(火)
朝一番で,某ブランディングサービス案件のCD-ROMパンフレットの文章を作成。いよいよ始まるぞ!! 出社すると,1か月前くらいから頼んでいたIBM WorkPad31Jが届いていた。PHSが内蔵されたWorkPadだ。しっかし,この製品の購入には本当に泣かされた。今度は,PHS契約でも大変。うーん。今日中のPHS稼動は諦める。今日は,スタッフとじっくりとコミュニケーションを取る。
8月30日(水)
WorkPad31JのPHSが開通。とても便利だ!! PalmVIIに匹敵する使い心地。夕方から取締役会。リセット吸収合併に関する決議を行う。これで,FreeBit.Comは,リセットの持っているソフト資産やデザイン資産をすべて手に入れることになる。夜,某社から連絡。FreeBitのアクセスポイント拡大プランがまとまる。夜,リセットスタッフと食事会。合併決議に関して一人一人に説明する。いい感じ!
8月31日(木)
昼一番で某社の方々来社。事業計画に関して説明。非常に共感を得る。夕方,監査役の面接。自分の父親以上の年齢の方の面接をするので,少し変な気分がした。WorkPad31Jで利用するために,Papi-Mail4を購入。APOP対応しているので便利。夜,某弁護士と会食。顧問契約をお願いする。非常に楽しい会だった。
9月1日(金)
某社との覚書が完全にまとまる。ついにこちらも始まる! 今日は,藤沢宅に帰る。久しぶりの藤沢だ。空気の美しさに感動! 夜,スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツが主人公の米国テレビ映画「パイレーツ・オブ・シリコンバレー」を見る。結構面白いね。
9月3日(日)
藤沢での休日。天気もよく,気分も優れる。昼,藤沢駅周辺をぶらぶらして,おいしい紅茶のお店で昼食を食べる。その後,デニーズで粘って戦略の立案。結構まとまった。
9月5日(火)
朝,一番でアクションアイテムのフォローアップミート。案件が多いので,きっちりとフォローアップする。各々の役割分担を明確に整理。今週は,某社のサービスインに向けての臨戦体勢だ。個人向け最初のサービスのスタートだ。
夜,木村太郎氏と夕食。いろいろと楽しい話に花が咲く。結婚を強く勧められる….ははは。