第116話 競争によって生まれたもの
高校時代の旧友との飲み会
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ReSET.JPがBフレッツ対応したのに伴い、自宅に「ニューファミリーコース」を導入してみた。マンションの管理組合との交渉(NTTが代行してくれる)等に3ヶ月ほど時間がかかったものの、無事100Mbpsファイバーが自宅までやってきた。DTI設立当時の事を思い起こすと万感の思いになってしまう。
# 当時のDTIのNSPIXPへの接続速度が1.5Mbpsだった。
この2年ほどで日本のインターネット接続環境は激変しており、なんとユーザー向けビット単価は1年間で30分の1まで下がってきている。先日統計データにも出ていたが、世界の主要都市の中で日本のブロードバンド価格は最低価格水準を実現している。また、それだけにとどまらず、世界的にも類を見ない100Mbpsの家庭向けサービスが低価格のユニバーサルサービスとして提供されおり、このインフラ環境は世界的に圧倒的に高い競争力を持っているといえる。
これこそが「競争原理によって生まれた進歩」だと思う。
先日訪れたSony Dream WorldのSony Historyを紹介するコーナーのビデオで盛田昭夫氏は「競争とは時間を稼ぐことである」と見事に核心を突いていた。
日本の通信事業者は、激しい競争(中には不毛なものもあるかもしれないが。。)によって「世界最低水準価格のブロードバンド環境」を実現した。
日本のインターネット利用率がなかなか上がらないことや、日本発のプロダクトがなかなか出ないことに対して今まで槍玉に挙げられていた「通信料金の高さ」が気がつけば完全に解消されている。
日本は競争によって「時間」を得ることができた。次は、言い訳を探すのではなく、「なぜ日本発のインターネットプロダクトを生み出すことができないのか」ということに関しての根本的な原因を正面から見据える時期に来ているのではないかと思う。
激しい国際競争の中で生き残っていくためには、まずは現状を澄んだ目で捉え、緻密な戦略、戦術、アクションアイテムを設定し、歯を食いしばって進み始める時期に来ているのではないかと日々痛感している。
ps.
Sony Dream WorldのSony Historyコーナーで熱心にビデオを見ていたところ、後ろに人が立っている気配を感じた。ふと振り向くと、大賀典雄取締役会議長だった!この場所で大賀氏と出会えるとは運命的なものを感じた。
ダイアリー
9月4日(水)
午前中はメモのまとめ。午後は品川プリンスホテルでSONYのVAIO、PS、WEGAに続く新ブランドである「CoCoon」の発表会に参加。記者の皆さんで盛況だった。オフィスに戻って佐野さんと某案件の打ち合わせ。非常に面白い話になりそうだ。夜は、livedoorの前刀さんと西麻布でお食事。大学の先輩である前刀さんの「おごり」で個人的な話に花が咲く。。。。
9月5日(木)
朝起床後レポートを一本書いて提出。ミーティングをかねた昼食を「みみう」でとってからSONYへ向かう。SONYでは次期開発案件などに関しての打ち合わせ一件。場所を変えて、新プロダクトに関しての事前打ち合わせを一件。活発な技術的な議論ができてとても満足。夕方オフィスに戻って、打ち合わせ数件。夜は、「みやじま」にてお好み焼きを久しぶりに食べる。少し量が減った。。。早めに帰宅して、本などを資料を読み漁る。それから、某案件に関して深い思考をする。
9月6日(金)
出社後いくつか資料をチェックしてから、午後某社へ。大事なミーティング。オフィスに戻って、引越しプロジェクトのミーティング。ラフなレイアウトは決定した。夕方ものすごい雨に驚く。藤沢宅へ戻る予定だったが延期。草野氏の誕生日お祝いを「たもいやんせ」で。
9月8日(日)
藤沢宅は静かで空気もきれいなので、クーラーをかけずに自然の風で眠ると起床もとてもさわやか。とても体調がよい。音楽を聴きながら課題本を読む。とても勉強になる。そのあと、IPv6プロダクトに関してのメモを作成。面白いアプリケーション案が5つほど浮かぶ。午後は引越しの検討。ソファー等をWebで選ぶ。夕方ジョギング。夜は、自炊してヘルシーメニュー。今週の激務の為にしっかりと準備をする。
9月9日(月)
早めに起床していくつかメモを作成。神泉に向かう車内では、各マネージャーに対する指示のメモを作成する。マネージャーとのコミュニケーションをとても重視している。出社後いくつかショートミーティング。夜は田中さんとイタリアンで打ち合わせを兼ねてお食事。
9月10日(火)
朝は日記の執筆と、メモの作成。出社後はBitBasketに関しての打ち合わせと、SONYの資料作成。その後打ち合わせ数件。夜は、高校時代の同級生と「地酒」でお食事。6年ぶりくらいになるが全然変わらずとても楽しい会になる。ちょっと飲みすぎ。。。