2011年を振り返って

2011年を振り返って

2011年は、一言で言うと、公私共に今までの人生で最も「タフ」な年であった。

しかし逃げずに真正面から一つ一つに取り組むことでそのほぼ全てを
良い方向に向けることができたと思う。そういう意味では、30代を締めくくる
大きな関門であったように思う。この一年で、自分自身もフリービットグループも
数段「強く」なれたと実感している。

一年を振り返ると、

1/4 年始朝礼 「今年は飛躍を『体感』する年」と設定

事業コンセプトを表明する「予感」 一昨年
事業がスタートする「実感」 去年
そしてそれらを成長させる「体感」 今年

と年初に設定。現在までは順調に成長中。下期の更なる伸びを目指しています。

1/19 新興情報通信分野特許ランキング5位

新興市場特許資産規模ランキング情報通信分野でYahooジャパンに続く、5位を獲得

特許技術をベースとした技術会社なので、この評価に喜ぶと共に、
更なる上を目指す覚悟をしました。

1/28 FB「YourNet Convention」

今年のもう一つの目標はマーケティング力の強化でしたので、
年初から、数年ぶりに全国のISPの皆様をご招待させて頂き
直接ロードマップ等をご説明する会を開催。クラウド系の
プロダクトが好調になるきっかけになりました。

本当に直接全国ISPの皆様からの声を把握でき、プロダクトも
一気に最適化ができてきました。

3/1 「MVNO参入」

MVNOに参入しました。MVNOは「単なる無線プラン」の追加ではなく、
もっと抜本的なものと考えています。その為、この領域には、
段階的に参入の度合いを深めていきます。

現在、フリービットグループでは、株主総会でご説明さし上げたとおり、
2020年の世界を想定して戦略を進めつつあります。

3/10 ServersMan@iPhone4.0β 紹介

震災の前日に発表会を行いました。もし一日ずれていたら、、、記者さんが
集まっていた状態での被災でしたので、本当に大変な事になっていたと
思います。

ServersMan4はPlatformになり、今は様々なプロダクトとして、
OEM提供の話が進んでいます。

3/11 東日本大震災

フリービットの取締役会の最中に地震が発生しました。
危機管理体制を事前に作っていたために、パニックにもならずに迅速な
対応が出来ました。ここから数カ月間 余震発生後すぐに、全国の
ネットワークやサービスをチェックする対策本部が設置されました。

また、酒井穣を中心とした、riskに対しての対策本部も設置しました。

このrisk状況を鑑みて、構造改革の速度を増す構造改革プログラム
「SiLK Renaissance」の作成を加速しました。

4/1 DTI「ServersMan@Disk」 究極のオンラインストレージサービス

完全なOverlay Internet によるM2Mへのシフトまでのmissing link を結ぶ、
「センターストレージによるブリッジ」を実現するために、約1年をかけて
開発をしてきた、オンラインストレージサービスをRelease出来ました。

この領域は、技術とシステム設計によってコストが大きく変わるために、
相当な時間をかけた導入を行いました。
コアコンポーネントがまた一つ生まれました。

4/11 中国「筋斗雲携帯」 チャイナユニコム aigo「筋斗雲携帯」発売開始

遂に筋斗雲携帯がチャイナユニコムから発売されました。

販売数などは、aigo から詳細の情報を取得できていませんが、
販売が3ヶ月程遅れたことによって、想定内の下の方くらいだったのでは
ないかと思っています。

すぐに、販売計画を立てて、相当強力な筋斗雲携帯2の開発をスタートさせ、
2012の前半には登場する予定です。

4/20 Exemode「SiLK Night #2 “Orange”」
エグゼモードをaigoの総代理業務に業態転換

エグゼモードを通じて提携が実現できたaigoと中国で
共同開発したものを、国内でエグゼモードが販売する体制へと
方針の大転換を行いました。

在庫の問題を極小化しながらも、独自のネットワーク家電を
生み出せる体制を作り出しました。

これは、今期の大きなinnovationの一つだと自負しています。

5/13 FBG「SiLK Renaissance」

東日本大震災におけるグループリストラクチャリングプランの
実行を発表しました。

・グループファイナンス
・ノンコアからの撤退の加速
・コア事業への集中

を骨子としました。特に、ノンコアから撤退は、2年くらいかけて
すすめる予定であったプランを大幅に前倒しし、コア領域に
徹底的にリソースを割り当てる決断を行い、発表させて頂きました。

フルスピードの子会社であった、ノンコア事業であるアパレルも
ここで切り離すことができ、コアに集中するリソースを確保できました。

5/30 中国「CT無錫とM2M覚書」
チャイナテレコム無錫とM2Mにおける戦略的協力フレーム覚書締結

遂にビジネスベースの覚書まで進んできました。
中国政府のIPv6戦略の方針がまだ見えない中での契約締結と
なりました。

6/6 FB「VDC China Package」開始
GREE社による中国SAP誘致向け推奨サービスに採用決定

中国での長きに渡る経験を生かした、日本進出を目指す中国企業の
needsにフィットさせた仮想データセンターサービスを発表しました。
同時に、GREEさんの中国SAP誘致向け推奨サービスにも選択して
頂き、その後多くのSAPさんから引き合いをいただくきっかけと
なりました。

6/6 Apple社 iCloud構想発表

Apple社が、センターストレージ型のシンクロシステムである、
iCloud構想を発表しました。Steve Jobs氏 自ら Digital HUB構想を
捨てて、PCをHUBから一端末に引き下げました。

我々は「その時代」を見据えて、いわば「iCloudをOEM提供できる」
体制を整えていましたので、この日をキッカケに、様々なお問い合わせを
いただくことになりました。

6/8 FB*DTI「World IPv6 Day」

トライアル参加。DTIにて同時にFeel6をリリース。
全世界で主要サービスが一斉にIPv6対応する様子は、本当に
興奮でした。世界で、ほぼ問題なく動作しました。

6/27 フリービット 仮想サーバシステム 「SiLK VM」開発に成功!

仮想化の重要な要素を占める、仮想サーバーのテクノロジー。
フリービットのデータセンター運営に特化した、専用の
仮想サーバーの開発に成功しました。このことにより、
来年以降の仮想サーバーコストが大幅に削減されてきます。

7/27米国で遂にEmotion Linkが特許化

米国で「Emotion Link」を活かした基礎技術の特許を取得しました。
7年越しの悲願が結実しました。日本、韓国、中国、米国での取得と
なりました。

9/1 中国「FBII/Smart Cloud(SC) リソース効率と集約化」

FBII・SC を同一拠点に移転させリソースの効率と集約化しました。
見えてきたビジネスに対して、分割損をなくしリソースを集中する
仕組みを作りました。北京チームも大変でしたが、しっかりと対応を
してくれました。

9/13 「cloudデータセンタ拡大」 
フリービット クラウド事業の急拡大に合わせ
関西と香港に仮想データセンターを開設(香港は予定)

9/13 中国「aigoCloud発表」

中国発のクラウドサービス『aigo cloud』を発表。
中国において「iCloudに勝つ」と aigoのfeng総裁は宣言をされました。
中国独自の仕組みを取り入れた、aigo Cloud製品が今後どんどん
Releaseされていく予定で現在猛スピードで準備中です。
その一端を1月のラスベガスで開催されるCESで発表される予定です。

9/26 「東証マザーズCore指数」構成銘柄選定

10/13 FB「テクノロジー企業成長率ランキング34位」

第9回「デロイト 日本テクノロジー Fast50」発表
34位にランキング(3年連続4回目の選出)
成長率82%

11/11 「マザーズコア上場投信」

12/19 「SiLK Night #3 “nakama”」 「Social Computer」コンセプトを提案

次のコンピューターへの提案を行いました。最初は小型プロジェクターとして製品を発表しました。

大変好評で、新しい取引先も生まれ、オンラインでも順調な推移となっています。
マーケティングが動き始めるのはこれからなので、これも楽しみです。

丁寧に、少数ラインナップに集中して作って、大切に売っていく。
この体質改善のフラグシップとなる機種です。

何よりも、実際に見た人のほとんどすべてが「欲しい」と言ってくれている事が
大変嬉しい!

そして、そろそろクリスマスムードに街が一色となるときに、中国から
大きなニュースが飛び込んできました!

12/23 中国 温家宝首相自ら「次世代インターネット産業発展加速のための手配」
を発表。IPv6ロードマップを遂に発表。

と明確にIPv6のロードマップが示された。IPv6の推進国であった中国が、
IPv6の強固なセキュリティ技術が逆に問題になったとの事で、商用化への
道筋が見えない状態での、実証実験となっていました。

2013 商用小規模実証実験
2014~15 大規模商用化

というロードマップは一件わかりにくいが、この中でとても重要なのは、
遂に「商用化」という文字が現れたこと。そして、それを温家宝首相自らが
発表したこと。これは大変非連続な変化となっています。

このことにより、IPv6を商用として利用していいこととなると考えられます。
今までの実証実験の中から商用化できそうな部分がピックアップされ、
推進されていくことと思われ、ここで、しっかりと我々のチームも
キャッチアップしていくことで、中国においてのIPv6ビジネスの
先駆者となっていきます。

こうして一年を振り返ってみると、本当に多くのことがあったが、
全て理念と中期戦略からずれることなく、着実に手を打つことができたと
思っている。(もっと早くやれ! という声があるのは認識しています)

今年は、本当に「タフ」な一年だった。しかし真正面から取り組むことで、
本当に自分としては精一杯、全てをいい方向に転換できたと思っている。

30代の総決算の年。そのように僕の人生に記録される歳になったと思う。

今年も一年間ありがとうございました!
来年も引き続きがんばります!

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