百年の計
今週末も、主には予算作成や技術関係の広報関係のメモ作成などを行う。
4月は本当に忙しくなりそうだ! ワクワクしてくる。
土曜日は、上野まで足を伸ばして「オルセー美術館展」を見に行く。
パンフレットによると
今回の「オルセー美術館展 ― 19世紀 芸術家たちの楽園」は、こうした19世紀の芸術家たちと彼らが愛し、希求した土地や人々、特定の環境との関係に焦点をあて、創作活動に欠くことのできなかった世界―芸術家たちの楽園―を浮かび上がらせようとするものです。
との事。
これを読んだときに、ソニーファウンダーの井深大氏が書かれた
「ソニーの設立趣意書」の事を鮮明に頭に浮かべた。
氏は、ソニー設立の目的を第一条で
「真面目ナル技術者ノ技能ヲ、最高度ニ発揮セシムベキ自由豁達ニシテ愉快ナル 理想工場ノ建設」
と定義している、僕自身の原点もこの言葉にある。
[出井さんのお部屋に飾られている、井深氏直筆の「考えよう」の額]
社会が複雑化、高速化していっても、最終的には
「継続的に価値を創造し、社会に貢献する」
という事が会社という器に与えられた使命であると思う。
また、取締役協会でお話を伺ったオリックスの宮内会長の言葉を借りると、
「だからこそ、社会から会社は存在することを認められている」
という事であるのだと思う。
19世紀の多彩な芸術家を生み出した「楽園」、そしてソニーが生み出した
「理想工場」。すべては優秀な人を継続的に魅きつけ、育む事で、
社会に様々な価値を創造して続けている「環境(理念を含む)」に帰結
しているのだと思う。
僕自身、95年に23歳でインターネットの仕事をスタートして以来、
フリービットで2社目の上場を経験することが出来たが、
この経験の中で自分で一番肝に銘じているのが
「成長 と 継続的成長 は全く違うものである」
という事である。
特にフリービットでは「継続的」という言葉に常にこだわってきた。
恩師の加藤寛先生は、SFC10周年記念の冊子の中で
一年の計を考えるのであれば種をまけばいい 十年の計を考えるのであればは木を植えればいい だが、百年の計を考えるのであれば人を育てるしか方法はない
とおっしゃっていた。まさにその通りだと思う。
4月2日、フリービットでは3年ぶりの新卒を迎える。
百年の計を実現するには、「人を育てる」事が第一歩。
フリービットに大切なお子さんを送り出してくださった
ご家族の皆さんの期待にお応えする為にも、気持ちを
新たにして地に足の着いた人材開発に真剣に取り組んでいきたい。