2009年4月期中間決算発表会(その2)
その1に続きまして、SiLK VISION 2010 ver.2.0”下期”への取組みに
関してご説明させていただきます。
下期に関しては、スライドのような「仮説」をもってフリービットグループは
動いていきます。
具体的に「3つの重点戦略」に関しましては、
1.シンプルな無料プロダクトから有料オプションへの誘導を行う
UbicFrontier!戦略。ServersManを中心としたプロダクトを、
各種プラットフォーム、各種流通経路上で年度内に次々に
リリースしていきます。
ServersManブランドは、社外取締役の出井氏にも相談させて
いただいて時間をかけて構築してきました。
今までのような技術名ではなく、
・出来ることがシンプルにブランドに
・利用方法も極めてシンプルに
ということを目指して、開発を行っています。
walkmanは、「音楽を持ち出す」という「行為」と「文化」を生み出しました。
開発時においてはソニー内部においても、このコンセプトは理解されなかった
という逸話が残っています。
1995年に我々がDTIの起業の際に最初に利用した、サーバーが Sun Microsystems社の
SS5という機種でした。(楽天社もこの1台のサーバーでビジネスを始めたことが
いろんな記事にも出ています)
サーバーとは、技術的には、「常時通電」「常時接続」であるコンピューターの
事です。視点を変えてみると、iPhoneをはじめとするSmartPhoneは、この条件を
満たしています。携帯電話の電源を切る人は少ないですし、常時接続でなければ
意味がありません。
スペックでは、僅か13年の間に、SS5のスペックを、個人がポケットに入れて
持ち運んでいるiPhoneがはるかに上回っています。
Googleは、すべての情報を巨大なデータセンターにコピーして保存、整理を
することで人々の生活を変えようとしています。我々のアプローチは、
Emotion Linkの仮想化技術とIPv6によって、それらを分散させることに焦点を絞っています。
世界中でもっとも普及するネットワーク機器である携帯電話をサーバーにして、
世界中から自由にアクセスできる環境を作ると、ベンチャー企業がSS5一台で
起業したように、携帯電話一台で起業することができるようになります。
サーバーを買う必要も、毎月のデータセンター、ネットワーク費用も必要なく、
携帯電話と携帯電話の契約のみでの起業。これは、学生や新興国の起業家に
とって大きなチャンスを与えるのではないかと思っています。
ServersManは、「サーバー自体を持ち出せる」「持ち歩ける」世界を実現して
いきたいと思っています。
まだ、詳細は発表しておりませんが、順次ServersManの内容に関しては、
発表させていただく予定です。
ServersManプロダクトに関しては、早速記事に掲載して
いただいています。
◆InternetWatch
「サーバーをウォークマン化、フリービットが「ServersMan」を発表」
http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/10/21813.html
◆PC Online
「フリービット、iPhoneをリモートコントロールする技術を公開」
http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20081209/1010404/
・中国ビジネスは、実際のサービス立ち上げフェーズに移行。
北京に事務所を開設し、年度内のサービス開始を目指します。
各種動きを行っているので、現在はお話できませんが、具体的な話が
進んでいます。発表できるようになり次第、順次開示を行ってまいります。
・モノコントロール領域においては、既に具体的に大手
建材メーカー様等との実証実験が進んでいます。こちらも、
UbicFrontier!戦略とタイアップしたセールスを開始します。
2009年4月期下期、SiLK VISION 2010下期ともにこれらの戦略を粛々と
具現化していきます。