2008年4月期通期決算発表会 #2

2008年4月期通期決算発表会 #2

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続けて今期(2009/04)の施策に関して具体的にご説明させていただきます。

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フリービットでは、理念追求の為にリアリティ化レイヤを明確に
設定しています。

理念 > SiLK VISION 2010 ver2.0 > 予算編成方針 > 部門目標(半期)
> 個人目標(半期) > 個人スケジュール

個人スケジュールにまで因数分解し、前もってリソースを確保することで、
それぞれの目標、会社の予算編成方針、中期計画、理念実現に向けて
粛々と進んでいくという考え方です。

今期の「予算編成方針」は、

「グループ総力を結集しユビキタス化事業の成長を成し遂げる」

ということに設定しました。グループ力を結集し、数年後の基幹事業となる
ユビキタス化事業の成長を達成していきます。

また、中期経営計画2年目ということでしっかりと各成長事業の足固め
行っていきます。その為には、まずは早く動くことだと思っています。

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個別のユビキタス化事業ですが、売上高で25億~28億円を見込んでいます。

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(ユビキタス化事業>4つの成長領域>メッセージング領域)

では、既存のIPv6を利用したビジネスホン事業の成長とともに、
新しく取得したテレコミュニケーション事業をNECとの提携を軸
展開してまいります。この領域は、NGN領域とも近いために将来の
市場拡大に期待しています。現在FBの技術、運用体制との統合を
実施中で、その体制でキャリア各社に対して各種プロジェクトに臨んで
いきます。シナジー効果は下期以降に発揮されて
くる予定です。

また、DTIへの新しいメッセージングサービスも計画しています。

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(ユビキタス化事業>4つの成長領域>VPN領域)

VPN領域においては、DTIから取得した3000社の法人顧客に対しての
クロスセル。そして、MyVPN USBノードは引き続き製品改善を続けながら、
テレワーク、SaaS、サポート分野などでの営業活動を行います。

中国でのVPN領域のテストマーケティングを積極化していきます。
すでに、中国にテストサービスが出来るシステム的な対応は完了して
います。

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また今期は、Emotion Linkコアをメジャーバージョンアップします。
Emotion Linkコアは、2006/4に完成しマイナーバージョンアップを
繰り返してきていますが、今後の成長に備えていくためにメジャー
バージョンアップを行います。

内部技術リソースの割り当てを変更するだけですので大きな開発費が
かかるというものではありません。この対応により、国際化、携帯電話、
家電への対応、パフォーマンスの更なる改善などが見込まれています。

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(ユビキタス化事業>4つの成長領域>アドテクノロジー領域)

フリービットの技術を、広告分野に利用していくという取組みは今期も積極的に
進めていきます。前期は商品開発、改善、パートナーの獲得と大車輪で
活動し、提携会社も50社を超えるまでに成長して来ました。

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先日トランスコスモスからAdSiPの競合であったTelAdサービスを譲り受け、
営業代理店契約を締結いたしました。ツールサービスはフリービットが一括して
提供していく形となります。競合から協業へのシフトとなりました。

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また新たな取組みとしては、より利益率の高いアドネットワーク領域への
独自手法での進出も開始しています。

現在の通話報酬型広告ビジネスでは、

媒体、アドネットワーク、代理店、ツール提供会社

の4社で収益を配分していますが、今回の取組みでツール提供に
加えて、アドネットワークを独自手法で開拓した場合に限り、
この分野での収益拡大も狙っていきます。

第一弾としては、コミュニティFMと提携して、
サイマル放送においての広告配信を行ってまいります。
また、コミュニティFMは全国に208社以上ありますので、今後は多くの
皆さんに本サービスを利用して頂きたいと考えています。

この分野においては、単に広告配信だけでなく、入稿システム
などにおいても独自の手法を構築してまいります。

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(ユビキタス化事業>4つの成長領域>モノコントロール領域)

この領域に関しましては、


・SemantiqNode APIを中心としたプラットフォーム展開
・SemantiqNode APIをDTIユビキタスポータル Dream HUBに組み込んでのBtoC

を中心に展開しています。SemantiqNode APIを組み込んだ各種新しい
家電作りも現在平行して積極的に行っています。

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SemantiqNode APIは、MacOS Xにも対応いたしました。今まで、Windowsに
限られてきた用途をMacOS Xにも拡大していきます。

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ユーザーインターフェイス部分の国際化にも着手しました。

移植性を高めるために、現在までのNativeアプリケーションでのユーザー
インターフェイス提供から、ブラウザベースに切り替えました。
ローカルアプリケーションとネットワーク上に存在するユーザー設定を
シームレスに行えるようになりました。

このことにより、極めて簡単に各国の言葉に対応することが出来きるように
なりました。当然、まずは中国語からです。

(コア部分は当初から世界中で動作するようになっていました)

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携帯電話対応のデモも行いました。このデモでは、

・OSがWindowsMobileの市販の携帯電話にユーザー権限で一つの
ソフトをインストールするだけで、IPv6化を実現しています。
(携帯電話に直接グローバルIPv6アドレスを割り当ててます)

# 携帯電話のソフトウエアはかなり規制が厳しく出来ていますので
# 通常はユーザー権限で可能なことは限られています。
# EmotinoLink ActiveNodeの技術を使って実現しました。
# かなり画期的なことだと自負しています。

・ゆえに、既存のWindowsMobileの世界中の携帯電話を
瞬時にIPv6化(当然VPN化)することも可能です。

・今回はそれだけでなく、Emotion Link ActiveNodeと簡単な
Webサーバーを搭載してみました。

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IPv6で接続されたパソコンから直接IPv6で携帯電話のWebサーバーに
アクセスするデモを行いました。また、Webサーバーがちゃんと動作することを
示すために、会場で携帯電話に任意の文字を打ち込み、それが正しく
ブラウザ画面で変更されることをお見せしました。
(携帯電話で動的ページを作成した事例です)

このデモは、単に携帯電話にIPv6を割り当てる、携帯電話を
Webサーバにするということだけでなく、実はHSDPA/HSUPA市場に
おいて存在するビジネス上の「ミッシングリンク」を埋める
可能性を示しています。ここは世界的に重要な分野になってくると
確信しています。

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続けて、SemantiqNode APIのRSSフィード機能を使って、
「今すぐ」利用できるデモを行いました。

この内容は、DreamHUBの開発者ブログでも少しに話題に
出ていましたので実現してみました。

・今、米国や中国、台湾などの地域では液晶を使ったフォトフレーム
市場が活況です。

また

・撮影した画像や、動画を知り合いとシェアするというニーズは極めて
大きいです(フリッカーや、Youtube、Eye-Fiもそのようなニーズから生まれました)

これをくっつけたのがこのプロダクトです。

サーバにわざわざアップロードしなくても、写真を撮影してメモリカードを
パソコンに刺すだけで簡単に遠隔地にあるフォトフレームにその写真が
自動的に表示されるというデモです。

離れて生活している家族だけでなく、店舗での表示情報の
自動更新
など様々な新しい使い方が見込まれます。

サーバ設備など無くても、自分だけのフォトネットワーク
を構築することが出来ます。

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最後には、以前ブログでもご紹介しました、弊社有志のスタッフが
構築した実用品「えさあげる君2」をご紹介しました。この動画には、
決算発表会という緊張した環境でも、ささやかな笑いを取っていました。。。

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中国事業に関しましては、現在デモ環境を構築しテストマーケティングを
行っています。

 ・ライセンス問題(外資規制)
・特許問題

などが中国でのビジネスでは常に超えていく必要がある山ですので
独自の手法も駆使しながら粛々と進めていきます。
市場の反応は極めて強いために、出来るだけ早く突破していきたいと
考えています。

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これらのことを組み合わせて、しっかりとSiLK VISION 2010 ver2.0の
実現に向けて粛々と歩を進めてまいります。

(ハイブリッド戦略(DTI)に関しては、今期のとても重要な取組みですので、
PhoenixOne ver2.0も含めまして後日ご説明をさせていただきたいと思います)