第121話 PalmOS5(Clie NX70V)体験記
新卒教育プログラムのミーティングに参加する石田氏。手にはしっかりとNX70Vが。。。
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今まで何度か書いているが(※),僕は初期のUS Roboticsの時代からPalmシリーズを愛用している。途中,WindowsCE(PocketPCではない)に一度浮気をしたことがあったがシンプルな操作性,確実な動作等の理由からやはりPalm生活に返り咲いている。
当初は,スケジューラー,アドレスブックの利用が主であったが,Clieが登場してからは音楽を聴いたり,映像を見たり,静止画を撮影したりとAV的な楽しみも追加され,おかげで持ち運ぶ荷物もどんどん少なくなっていった。ただし,Clieでモバイルネットワークを利用しようとすると別途アダプターが必要となり,かさばってしまうために逆にネットワーク環境の利用は減ってしまっていた。
# モバイル環境としてはSH2101Vを別途持ち歩く生活をしていた。
そんな折に,我々Palmファンの悲願であったパワフルなARMベースのプロセッサーに対応したPalmOS5ベースのClie NX70Vが発表された。少し悩んだが,イケショップの「下取りサービス」にも後押しされ昨日購入に至った。
# 実はもうひとつ深刻な理由があったのだが,これはいつかの機会に。。。。
今回のClie NX70Vの購入決断ポイントは以下
・ARMベースのパワー
・コンパクトフラッシュポートを内蔵
・カメラの画素数が30万画素へ
・ボイスレコーダー機能
・手触り。。。。
・NRシリーズの2代目ということ
ファーストインプレッションとしてまず感じたことは「見事に整合性が取れている」ということであった。SONYはVAIO市場投入の際に「予感」「実感」「体感」というステップにしたがって,商品を開発したという話を聞いたが,今回のClieはSONYが目指すPDAのカタチを「体感」することができるものであると思う。「目指すカタチ」と「それを支える技術」がほぼ満足の行く形で「Clie」として整合性をとることができたのがNX70Vであると思う。
何より使っていて「痒いところに手が届いて」とても心地よいのである。
Palmの世界もPalmOS5と,ARMによって様々なものを「ソフトウエア実装」することができるようになった事で,将来への発展の担保を確保することができた。ソフトウエア実装が可能になることで,様々なベンチャーがそれらをプラットフォームとして事業を行なうチャンスが生まれてくる。米国ではPDAと携帯電話の融合が始まり,日本でもSH2101Vのようなとんでもない電話が生まれている。ユビキタス時代におけるモバイルエッジ端末としての地位を,携帯電話とPDAのどちらが獲得するのか非常に面白いところである。
ダイアリー
10月16日(水)
今日も午前中は,体調調整の為のプログラムをこなす。午後からは,読書とお勉強。夜はたっぷりと栄養を取ってから,両親にパソコン講習。両親のパソコンに対する反応は本当に貴重なマーケティングになる。いくつかこっそりメモを取る。
10月18日(金)
本日も午前中は体調調整の為のプログラムをこなす。きれいな空気の中で,規則正しい生活を続けることで本当にリズムがよくなってきたことを感じる。午後一番で散髪に行く。なかなか満足なできばえ。夕方から博多へ行って,「ライオンキング」のミュージカルを見る。東京では一度見ていたが,福岡公演では一部のキャラクターがバリバリの九州弁で話していたのには驚いた。十分堪能。そしてゆっくりと食事をして帰宅。とてもすばらしい夜だった。帰宅後,会社と電話でミーティング。
10月20日(日)
いつもよりも早く起きて帰京の準備。休みは終わり!12:15の便で東京へ。座席の狭さにびっくり。ひたすら耐える。東京到着後渋谷宅へ戻り,荷物をといてから,来日しているAlexとの食事。海外戦略などに関してじっくりと意見交換する。本当に彼は頭がいい。
10月21日(月)
ぐっすりと眠って起床。体調はとてもいい。でも空気が変わったので少し息苦しい気がする。午前中は日記の整理とメモの作成。出社後スタッフとのコミュニケーション。休暇の報告をする。13:00からAlexといくつかビジネスプランに関しての打ち合わせ。14:30某社H社長来社。以前から記事などでよく目にしていたので,初めてという感じはしなかった。非常に楽しいミーティングだった。早速食事の約束! その後はいくつかメモを作成したり資料を集めたりする。夜は,AlexとFreeBit.Comのメンバーで食事。
10月22日(火)
起床。とてもいい天気で気分がよい。日記を執筆してからメモ作成。午後一番でSONYへ向かってミーティング3件。オフィスに戻って,引越しプロジェクトのミーティング。その後,某社のシステムに関して大泉さんから技術的ヒアリング。疑問点がはっきりとした。18:00某社の某氏来社。技術的な挑戦を多数含んだプロジェクトの打ち合わせ。非常にいいミーティングとなる。夜は,田中さんと「地酒」でお食事。休暇中の報告を行う。