IDC’s IDC発表、決算発表、そして上海出張

IDC’s IDC発表、決算発表、そして上海出張

各種発表が続きましたが、個別にご説明してしまうと、それらの大切な「つながり」が
わかりづらくなるためにあえて個別のブログでのご説明を行いませんでした。
「どうしてブログ更新しないの?」と不安を抱かせてしまいまして申し訳ありませんでした!

本日は、3月頭からの各種発表の大切な「つながり」に関してご説明させて
頂きます。

3/3 IDC’s IDC 事業「MeX VDC」スタート

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http://www.freebit.com/press/movie/2010-03-03_FLV/index.html

念願の仮想データセンター環境(VDC)が完成しました!

クラウドコンピューティングの急速な伸張によってデータセンター環境の
ニーズは飛躍的に高まっており、今後もその傾向は高まっていきます。

フリービットでは、ユビキタス化戦略の核としてこの領域への参入を
狙っておりましたが、既存データセンター事業者が先行する中で、
その参入方法を2年ほど検討してきました。

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MeX VDCはフルラインアップです!

本格参入の可能性が見えたのが、サーバー仮想化技術の発展によってです。

フリービットは、2002年からネットワークの仮想化技術を追求してきている
この分野のパイオニアの一社ですが、ついにサーバー仮想化技術が
進捗してきたことで、この分野への参入の「きっかけ」をつかむことが
出きました。

ネットワークの仮想化、サーバーの仮想化、そして超分散をどこまでの 最小リソースでどのくらい「実稼動」させられるか 

という世界規模のプラットフォームテストをServersManの1年の運用で
行い、多くのデーターとノウハウを吸収することが出きました。

# 世界66カ国でフル仮想化/IPv6で分散サーバー環境を「実稼動」させている企業は
# フリービットだけではないでしょうか。

また同時に、サーバーの仮想化を進捗させるために、昨年北京に仮想化ラボを
設置して、オープンソースの技術をベースに、コストパフォーマンスの優れた
ミドルウエア環境の開発を推進してきました。

また、実際のIXとデータセンターを運用するMEXの買収により、実際の
データセンター構築&運営ノウハウを手にしました。

これらの要素を結集して、吉村伸氏をアーキテクトとして開発を推進してきた
プロダクトが「MeX VDC」です。

amazon EC2等が提供している「サーバーの仮想化」ではなく、ネットワークスイッチから
冗長化等の管理なども含めた「データセンター丸ごとの仮想化」を実現しています。
当然標準でIPv6に対応していますので、今後も一切 手を加えることなしに、
IPv6に対応することが可能です。

3万円台から利用できる「サーバー」ではなく「データセンター」となっています。

MeX VDCの利用により、一般企業やインターネット関連事業者ではデータセンターを管理したり、
ハードウエアを調達したり、それらを配線したりするリソースが不要になり、
極めて効率的なサービス運営が可能となります。

DTIの事例では、メールの容量を50倍にした「DTI Cloud Mail」や、
最安値の価格帯の仮想専用サーバー環境 ServersMan@VPSなどの
最新クラウドサービスだけでなく、既存環境もすべてMeX VDCにシフト
していきます。これにより、サーバー関連の運用コストを1/3程まで落とせる予定です。

MEXでは、事業の主力をできるだけ早期に、既存の「リアルデーセンター」
事業から、MeX VDCにシフトして行く予定です。

このMeX VDCは、外販としてはもちろんの事、フリービットグループが
生み出す商材のコアを支え、大きな競争力となってくれます。
また、できるだけ早期に、中国での環境構築も行っていく予定です。

3Q決算発表及び、事業説明会

決算に関しましては、是非とも以下の動画を御覧下さい。
現在の進捗に関しまして、時間をかけてご説明させていただいております。

http://www.freebit.com/ir/movie/2010-03-09_FLV/index.html

4Qに向けてのポイントは、

・DTIの「ひかりOne Tタイプ」移行
PhoenixOne2で設定したTurn Around managementにおける、
「成長」から「新生」フェーズへのシフト。純増基調の達成。
クラウド/ユビキタスでの差別化による顧客満足度向上。

・中国事業の立ち上がり
中国事業3法人の確実な登記完了と、売上の現実化。

・MeX VDCの立ち上げ

となります。

また、中期的な戦略としては、

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フリービットは、ITの基礎であるブロードバンド化時代においては、接続(インフラ)プラットフォームである
ISP’s ISPにおいて「Yournet」を開発して大きな成長を果たし、社数ベースで日本トップシェアを
実現しました。ISP事業者にインフラをご提供することにより、ISP事業者の方々の成長を支え、
フリービットも成長できるメカニズムとなっています。この事業も当初はFreeモデルを採用し、
「無料ISPの為のISP」からスタートし、有料モデルへのシフトを実現させています。

Internet Watch 2001/2/01 より
http://internet.watch.impress.co.jp/www/column/nbj/20010201/index.htm

続いてやってきているユビキタス化時代の「クラウド」(インフラ)プラットフォームの核を
担うのが、IDC’s IDCである MeX VDCです。MeX VDCを利用することで、どんな企業でも
クラウドビジネスに参入することが出来ます。例えば、急速に発展しているクラウド型の
カジュアルゲーム市場においてもサーバーの負荷等を一切気にせず、ゲーム開発に
集中することが可能となります。

また、DTIではこのMeX VDCを利用する「事業者の一社」として、フリービットの
B2Cテクノロジーを結集した、仮想専用サーバーサービス ServersMan@VPS
発表しました。月額490円という超低価格で仮想サーバーとクラウドストレージを
利用することが出来ます。クラウドの可能性を「どんな企業でも」から
「どんな人でも」に裾野を広げて行きます。すでに多くの問い合わせをいただいて
おり、今週から徐々に詳細なスペックを公開させて頂きます。

http://www.freebit.com/press/pr2010/20100309_02.html

そして、ユビキタス化はPCではなく各種モバイル端末によって実現されて行きます。
この各種モバイル端末を簡単に開発し、様々な機器を生み出す事が出来る事業が
EXEMODEと推進している、「Maker’s Maker」となります。

EXEMODE藤岡社長も大規模Maker’s Maker案件の為に深センに張り付いて
納品を実現しました!

http://ameblo.jp/yashica/archive1-201003.html

IDC’s IDC(だれでもクラウドデータセンターが運営できる) と
Maker’s Maker(簡単にユビキタス家電が作れる)を結ぶ「扇の要」となるのが、
ServersManテクノロジーとなります。

月3万円台で専用の「データセンター」を持って、データベースとストレージを確保し、
そのデータセンターのサービスとiTunesのようにシンクロする家電を1000台位の
ロットで開発して、新市場を狙う! ということも可能となります。

(1000台と言えば、1日3台売れば1年間で売り切れます。ベンチャーとしては
面白いと思います)

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この「扇の要」としてのServersManテクノロジーですが、その「具体的なプロダクト」である
Air Displayを発表しました! こちらは、ServersMan発表以来極秘で進めてきた
プロダクトとなります。

http://www.freebit.com/press/pr2010/20100309_01.html

20100316-3q-airdisplaydemo.JPG

具体的にAir Displayは、

・ユビキタス家電の表示デバイスを無用にします
→コストダウン、小型化、新しいデザイン

・ユビキタス家電の可能性を拡大します
→表示デバイスの限界で機能が縛られていた

・ユビキタス家電の操作性を向上させます
→大きなディスプレイ、キーボードの利用、遠隔サポート

・PCやクラウド、機器間の連携が容易になります
→ケーブルが要らないiPod&iTunesのようなイメージで、音楽が自宅のPCでも外のPCでも、
クラウド上でもどこにあってもシンクロできる

AirDisplayのターゲットは、家電だけにとどまらず当然SmartPhoneなども
ターゲットにしています。

フリービットでは、具体的にこのAirDisplay技術をライセンス提供していきます。
リッチな表示デバイスが必要無くなると、その分のコストダウンも可能になりますので、
コストだけを想定してもAirDisplayを搭載するメリットが生まれます。
(モデルとしては、機器の販売価格に対して一定割合を徴収する形となります)

BB化時代を支える ISP’s ISP事業、ユビキタス化を支える IDC’s IDC事業と
Maker’s Maker事業、そしてその二つの事業の「扇の要」となるServersManテクノロジー。
誰もがAppleになれる、そのような世界支えるSmartInfraを作っていきたいと思っています。

時間がかかってしまいましたが、フリービットが中期経営計画で掲げた
「仮想化&IPV6で世界No1のプラットフォームを目指す」という目標に向けて
挑戦する「事業」がやっと揃い、発表することが出来ました。

そして、早速それらを中国で実現するために、インフラを支える上海、
無錫に週末を使って行ってきました。中国のIT事業は北京が中心で、
北京でしか全国ライセンスが取得&維持出来ないために、北京中心と
なっていましたが、中国事業の各種インフラは先行して進出した
上海、無錫で稼働させています。

今回はエンジニアではなく、唐津からサポートスタッフも上海入りして
いろいろな視察や打合わせを行いました。

目が回るような毎日ですが、理念実現に向けてしっかりと邁進します。
今週末は、北京入りでセールスセールス!!