2010年 年初め!

2010年 年初め!

お正月休みは、読書と英語の勉強を意図していたが、なんと
今年は元旦の早朝から緊急の仕事が入ったので、
完全休暇はゼロだった。

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FBグループ新年恒例行事! 今年はこんな勢いで行きます!

しかし、福岡の実家で美味しい空気、美味しい料理、そして家族と
時間を過ごすことができ、また毎日ジョギングもできたので、
十分リフレッシュすることができた!

また、時間が無い中だったが、昨年のまとめと今年の目標などを
なんとか捻出することができたのは幸いだった。
「時間とは搾り出すもの」であることを再認識した。

昨年はキーワードとして「飛躍」を設定した。

IPv6プラットフォームのServersManの世界リリース、中国での展開、
クラウドの準備、あたらしい営業体制の構築などに加え、
組織変更、マネージメント体制の整備等々を行うことができ、
1年とはこんなに多くのことができるものかと改めて感じた。

しかし、100億の売上、そしてグループ5社を「飛躍」に
導くためには、「足固め」も相当な規模であることも、
しっかりと学んだ。

新しい事を始めるときは、「予感」から始まり、それが実現
し始めたときに「実感」に代わり、そしてそれらが実際に効果を
発揮したときに「体感」に昇華する。

昨年は正確には「飛躍の予感」の年であったと思う。

飛躍を十分”予感”させる十分な足固めを行うことができた。

そして、今年の目標は「飛躍の実感」に設定した。

今年は、昨年積み上げてきたものを実際にカタチにしていく
覚悟だ。

(1月5日)

フリービットの仕事始めは4日だが、5日を新年の全社集会に
設定した。今年は、恒例の米国視察出張が6日からだったので
僕も参加することができた。

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全社で乾杯します。夕方からは、この樽酒で「居酒屋大泉」が開店するのが、恒例!
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年初の話としては、

1.Internet Native のスキルが必要

FBグループは全社に社内twitterを導入している。

”インターネットの世界では発言しないと存在していないのと
同じである”

と言われる。また、匿名性の世界でコンセンサスを得て、
プロジェクトを進めていくスキルは必須となってくるだろう。
結局匿名性の世界でコンセンサスを形成するには
本物になるしかない」ということ。

2.今年の予想

・クラウドはさらに進んで行く
・低価格化、無料化はさらに進んでいく
・いろんな業界のビジネスモデルが壊れ始める
・IPv6のビジネスが生まれ始める
・日本は孤立化していく可能性が強い

同一スキルにおける、世界同一賃金 が進んでいく。
グローバル化は好きであろうとなかろうと進んでいく。

そして、人口減少が続く日本において企業が成長するには
アジアの成長を取り込まなければいけない。

その中で大きな存在になるのが中国だ。今年の大きな
トピックはGDPで中国が日本を抜くという点だろう。

また、GoogleのエリックシュミットCEOは、昨年
「今後5年以内に中国語がインターネットの支配的言語になる」
と語っている。

フリービットはグループとしてこれらに備えないといけない。
またスタッフも個人としてそれらのことに備えないといけない。

3.今年の目標

今年は「飛躍の実感」をキーワードに設定した。

そのためにはスタッフ一人ひとりが「当事者意識」を持つこと。
フリービットのすべての業績や事象に対してスタッフ一人ひとりが
「当事者」であるという認識を常に持たなければいけない。

事業は農業であり、本当の事業に育つには時間がかかる。

土を耕し、種を植え、水と肥料を与えて、そして刈り取る。

中国進出も市場を見つけ、同一コスト体制をつくり、合弁会社が
できるまで7年間かかった。当初は「中国大丈夫?」という話しか
されなかった。

また、インターネット自体の普及活動を行っていた時も
同様だった。

我々は、IPv6、ユビキタスという新しい裾野をまた広げようと
している。しかし、社会のコンセンサスはまだ出来ていない。

大河ドラマの坂本龍馬の時代もそうだった。幕府を倒さないと
いけないという思考を持っている人は日本には0.1%もいない時代。

その中で強い心を支えたのは、「外の情報」であった。
南北戦争などの情報を得て、巨大なものを変えることが
できる技術の進化と必然性を知った。

我々も強い気持ちをもってこの新しい裾野を広げなければ
いけない。

坂本龍馬は「世に生を得るは事を成すにあり」と言った。

今こそシンプルに、一つのことに集中してみたい。

(1月6日~9日)

2泊4日の強行軍で渡米した。

毎年恒例であるラスベガスで開かれるCES(コンシューマーエレクトロニクス
ショウ)の視察と、商談だった。

ノースウエストの機材調達の遅れにより、出発が2時間遅れ、その影響で
なんとロスからラスベガスまでのtransitができなかった。飛行機が
準備出来ないので、500kmを6時間かけてバス移動してくれとのこと。返金もなし。
ノースウエストに乗っていた120名以上のtransit客をバス2台で運ぶとのこと。

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砂漠を突っ切っての移動!!

日程は2泊しかないので、半日以上潰れると出張の結果を出すことができない。
少しでも短縮するために、別途車をチャーターして急いで向かう。
秘書さんの交渉によって、3人で500ドル。大阪までの距離を運転手さんが
往復することを考えるとリーズナブル。

夕方無事ラスベガスに到着し、急いで家電量販店の視察など。
商品状況や市況感などを肌で感じる。重要なアクション。
ラスベガスは、さらに発展を続けているように感じられる。

北京から合流したスタッフといくつか連絡して、時差ぼけに注意して
早めに睡眠。

翌日は朝からCESの視察。一つ会場は減っているがかなりの盛況。
11万人以上が来場している模様。一番実感したのは出井さんが
1999年の伝説のCOMDEXの基調講演で語られた「PCと家電の融合」が
10年たってやっと「本物になってきた」と言う事だった。

http://www.nikkeibp.co.jp/archives/086/86940.html

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お父さん役が使うPCと、家族のビエラでSkype通話している様子。720pの解像度。
ビエラはリビングで使うことを想定し、専用カメラにはマイクが4つついていてノイズを
軽減させているとのこと。

PanasonicとLGは、Skypeを搭載したテレビを発表した。

単に無料通話ができるという「効果」だけでなく、Internet的な意義からすると

テレビが「単なるブラウザー(viewer)」から、インターネット上の「ノード」に
変化したことを意味する。

この変化は大きい。
Skypeをテレビに搭載するには相当なリソースが必要となるが、仮想化のIPv6を
利用したServersManだとおそらく10~100分の1のコストになるのではないだろうか。

家電は、今までのPassiveなものから、Activeに変化する。

10年間この一点を見て事業を進めてきて、今その最先端に
いることを誇らしく思った。

「未来とは予測するものではなく、実現するもの」という
ソニー創業者の井深大氏の言葉を思い浮かべた。

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その後、夕方からぶっ続けで2時間某ブースで某中国の会社の
トップ、ナンバー2とミーティング。この「ブースで話す」と
いうのが展示会ならでは! この雰囲気が大切。

# しかし、実はインサイダーにならないように、周りで両者のスタッフが
# しっかりと目を光らせていた。さて、忙しくなるぞ。

すぐにミーティングの内容を渋谷スタッフにフィードバックし、
ホテルの部屋でラップアップミーティング。やり取りが終わったのは
夜中の2時。それから自分のお仕事をやる。

1時間睡眠で6:30にホテルをチェックアウトし、空港へ。
本当に弾丸ツアーだった!!!

今回は無事transitもできて無事日本に。9日の夕方に帰国。
9日の夜は流石にぶっ続けで12時間も寝てしまった。
おかげで時差ぼけもなし、疲れも取れる!!

さて、今年も頑張ります!!