2007年を振り返って(長文)
2007年は「新しい覚悟によって生まれる勇気」という事を年初の
スローガンとしてスタートした。
初めて「覚悟」という目標を立てたのが、フリービットの起業時だった。
創業当日の午前0時に「覚悟」という文字をノートに大きく書き込み、
折につけてその文字を眺めて初心を大切にしてきた。
[フリービット義務教育入りの創業7年目の終わりに、僕自身の義務教育の
場所である母校にて]
そして、2007年の年初めに二度目の「覚悟」という言葉を使った。
新しい覚悟というのは、上場企業の「公器」としての覚悟だった。
昨年末(2006/12/20)に東証に上場申請を受理され、上場審査の
最終段階での年末年始に設定したスローガンだった。
この一年は本当に「覚悟」と「勇気」の一年だったと思う。
1月
・新年ミーティングで
勇気と覚悟
統合化とモジュール化の両輪
イノベーションの方向性について
飛躍の年だからこそ理念に忠実に
という内容をシェアする
2月
・東証マザーズ上場承認(14日)
翌日からロードショウ
・NGNトライアルに参加
3月
・ブックビルディング開始(同期間に中国発の世界同時株安発生)
・公募価格上限の34万円(三分割後 113,333円)に決定
・東証マザーズ上場(20日)
・世界初の生態認証型USBノードMyVPN USBノード開発
・カンブリア宮殿の出井氏の回でCoCoonへの貢献が紹介される
4月
・通話報酬型広告Ad SiP開始
・初の個人投資家向け説明会
・EmotionLink搭載のPOS端末登場
・母校での講演
5月
・佐賀県唐津市進出調印(IT人材教育システムの構築)
・楽天メッセンジャーリリース
6月
・ぐるなびとAdSiPで提携
・2007年4月期(通期)業績と中期経営計画
SiLK VISION 2010 の発表
・ハイブリッド戦略第一弾
livedoor接続サービス吸収分割発表
7月
・MyVPN USBノードがThinClient分野で採用
・ハイブリッド戦略第二段 DTIのTOBを発表
・第7期定時株主総会
出井氏が社外取締役就任
8月
・IPビジネスホンの長期業務委託契約を締結
・EmotionLinkがSmartPhone対応
・DTI TOB成功のお知らせ
9月
・第一四半期決算報告
・DTI社外取締役にアクセス荒川氏、木村太郎氏就任
10月
・第4期内定式
・ハイブリッド戦略第三弾 SALAインターネット事業譲受の発表
・EmotionLink Semantiq Node API 開発のお知らせ
・DTI戦略説明会
「ユビキタスプロバイダ」として再始動
・株式三分割の失敗
11月
・「Emotion Link Bridge BOX」に特許を取得!
・佐賀県唐津市にコールセンターを来年4月に移設を発表
・MyVPN USBノード、医療報酬分野のASPサービスに採用決定
・IPv6教科書発売
・広告効果測定ソリューション AdSiP inbound analyst リリース!
・個人向け、次世代ユビキタスサービス遂に開始!
回線を切り離したDTI Ubiqプランスタート
・株式三分割
12月
・2008年4月期中間業績発表
SiLK VISION 2010 ver2.0 発表
次の成長に向けての資金調達の発表
・EmotionLink SemantiqNode API 個人向けβリリース!
・MyVPN USBノードに「ソフトウエア仮想化技術」を導入
・DTI 法人営業部門の吸収分割
今年は、本当に怒涛の一年となった。
フリービットも単体からグループとなった。
数々のイノベーションに対しても具体的に手をつけることができた。
上場後は初めての事も多く戸惑うことばかりだったが、
上場当日に東証 長友常務(当時)からいただいた言葉
「血反吐を吐く覚悟でがんばるから、皆さんが成長できる」
を本当に心に刻んで毎日一歩一歩スタッフと共にがんばってきた。
少しその言葉の意味が実感できるようになってきていると思う。
一年前の今日(2006/12/31)に想定した「一年後の姿」の中では
想定内の一番いい形で2007年を終えることができたと思う。
1993年に慶応大学湘南藤沢キャンパスに入学した時から、
「Being The NET Frontier! (インターネットを広げ社会に貢献する)」の
日々が始まった。
ブラウザが広まる前、インターネットのコンテンツが殆どない時代から、
インターネット自体の普及を目指した活動を行ってきた。
その一環としての「本当にいいプロバイダ」を作るプロジェクトへの参加、
それがDTI設立への尽力だった。
時は経て、インターネットは社会インフラとなり、Web2.0の時代が
やってきた。インターネット自体が、社会のOS(オペレーション
システム)としてAPIでつながり自由に「サービス」を提供できる
時代になった。
この時代はもっと早く来ると思ったが、実際は想定より5年ほど遅れていた。
しかし、「その時代」は本当にやってきた。
インターネットの普及を支えるためには、次の「ユビキタス時代」は
必ずやってくる。本当にやってくる。
ブラウザをもっと洗練させた、いくつかの仮想化技術を組み合わせた、
OverLay Internetのアーキテクチャが世界的に必要となる。
DTIとともに、もう一度、ユビキタスという新しいフロンティアに
挑戦する。もしかしたら我々の理念である「Being The NET Frontier!」の
”The NET”の訳語をバージョンアップする時期に来ているのかもしれない。
2008年は、ねずみ年で年男になる。
3周目(24才)でDTIのサービス開始した。
4周目(36才)はユビキタスサービス普及の大きなきっかけの年にしていきたい。
本年、一年間 スタッフの皆さん、ユーザーの皆さん、そして株主の皆さん
本当にありがとうございました。心から感謝しています。
来年も何卒よろしくお願いいたします。来年も攻めて行きます!
皆様、よいお年をお過ごしください。