世界第三位の携帯事業者チャイナユニコムの採用!
先週末にご報告いたしましたが、フリービットとAigoの合弁会社である
Smart Cloud社が中国で展開しております、仮想化&IPv6技術を利用した
M2M OSである「筋斗雲プラットフォーム」を全面採用したAigoの
「筋斗雲携帯」が世界第三位(中国第二位)の携帯電話会社
である、チャイナユニコムに「戦略的スター端末」として採用頂きました。
http://freebit.com/press/pr2010/20101224.html
北京オリンピックスタジアム「鳥の巣」にて大々的に開催された、
Aigoとチャイナユニコムとの提携発表会の様子。
「戦略的スター端末」とは、読んで字のごとく、チャイナユニコムが特別に
認定する、同社の3GやM2M戦略にとって極めて重要な、“スター”となる端末です。
また、単に筋斗雲電話の採用にとどまらず、Aigoグループとチャイナユニコムは
戦略的な締結を行いました。販売施策などで広範囲で具体的な協業が開始されて
いきます。
これが筋斗雲携帯です。高級デジカメのような外観。Aigoは中国市場において
デジタルカメラで強いために、その戦略を使います。1400万画素の美しい写真を
「どうシェアするか!」ということで、筋斗雲プラットフォームの登場です。
開発段階では、Aigoロゴだけでしたが、china unicomのロゴが入っているのを
見たときは本当に鳥肌が立ちました!
筋斗雲ソフトウエアの画面。ここから、ファイルをドラッグ&ドロップするだけで、自由に
機器を超えたファイルのシェアが可能となります。
長い時間がかかりましたが、遂に、遂に、中国の大規模通信事業者に
正式に採用頂きました!
パートナー企業であるAigo社、そして惜しみないサポートを続けてくださっている
Feng総裁、そして昼夜を問わない努力を続けてくれている北京スタッフに深く
感謝を致します。
発表当日、Feng総裁も本当に嬉しそうな様子でスピーチをされていました!
フリービットは、約8年前から中国市場に対しての準備を本当に一歩一歩
着実に進めてきました。2002年の視察、株主のOBC(オービックビジネスコンサルタント)さんとの
共同事業の準備、そして2006年のSiLK NOC設立によって、中国国内で中国国内コストによる
24時間のサービスネットワークの運用を実現し、
2008年に上海マーケティング拠点のSiLK Base、
2009年に、中国で最初のインターネットシンクタンクであるBIIとの提携を実現し
全国VPNライセンスを取得、Emotion Link/ServersManビジネスの
中国展開に道筋を作りました。そして2010年、中国最大のコンシューマー
エレクトロニクス企業であるAigoとの戦略的提携に至りました。
2010年は、
・BIIとの合弁会社FBIIによる、チャイナテレコムを中心とした
固定網のIPv6化、IPアドレス枯渇問題へのアプローチ
・Aigoとの家電、M2M領域におけるIPv6化技術のアプローチ
・自由位によるM2Mとソーシャルとの連携領域
の三分野に戦略を絞って、具体的な事業立ち上げに向けて、
リスクを取った投資を行って来ました。
年度内のIPv6による大手キャリアへの採用という事に関しましては、
実は、固定網のチャイナテレコムと並行して、携帯網のチャイナユニコムとの
両面で準備を進めてきていました。
チャイナテレコムに関しては、チャイナテレコム自体のプロジェクトが
6ヶ月(採用決定時期を入れると9ヶ月ほど)遅れてしまいましたが、
さらに裾野が広いモバイル分野においては、チャイナユニコムとの
提携を、Aigoを通じて行うことが出来ました。
# これらの最後のツメを過去2回の出張などで行っていたために、
# ブログで出張内容をなかなかお伝えすることが出来ずに
# 申し訳ありませんでした。
昨年度の決算発表会等で、当初昨年度下期にAigo等に対して直接ライセンスを
販売する予定でしたが、さらに大きな裾野を切り開くことを意図して、
Aigoとの合弁会社設立を決断し、両社で中国のM2M、IPv6市場を切り開いて
いくという戦略転換を行いました。
その結果、当初意図していた昨年度末から、今年度初めのライセンス売上発生が
上記の戦略転換による売上時期の遅れに加え、今年度上期の中国における複数
ラインナップの製品開発に突入したこと(その中の一つがAigo Phoneでした)が利益を
圧迫する要因の一つになり、株主の皆様にも中国事業に対してご心配をおかけしてしまいました。
まだまだ、やっと「舞台に上がれた」状態に過ぎませんが、我々にとっては
大きな一歩となりました。
今後も「早く動いて、早く失敗して、早く修正する」事を繰り返して、
動きの速い中国市場にしっかりとしがみついていきたいと思っています。
来年年始は、遂にAigoとSmart Cloudが世界最大の家電見本市である、
CES(コンシューマーエレクトロニクスショウ)に乗り込みます。
# AigoはCESへの出展の意義として米国市場本体よりも、南米や新興国を
# 虎視眈々と狙っていると思われます。
(これらの戦略は、中国政府の戦略にも似通っているように思われます)
Aigo Feng総裁もラスベガス入りして、記者会見を行う予定となっています。
ブログを御覧いただければわかりますが、毎年僕の「年始」はCESの
「視察」から始まってきました。
2010年CESでの様子。何とAigoのブースで提携に関する
最後の交渉を行っていました。本当に思い出深い一枚の写真です。
ここから1年間で大きく動きました!
2011年、それは「視察」ではなく「出展」となりました。
CESへの出展は僕の夢でもありました。
理念実現に向けて、一歩一歩ぶれずに着実に前に進んでいきます。